「特別機動捜査隊」MUSIC FILE
日本初の連続ドラマにして最長寿番組の記録を誇るこの番組。T.No24のメインテーマCなど、現在でも十分に通用する素晴らしい作品になっている(但しマスターテープ未発見のため番組フィルムからの音源だが)立石・藤島両班から三船〜矢崎班に以降する一番「脂がのった」時期の作品が多数収録されている点が魅力。現在に続く刑事ドラマの音楽の原点も、まさしくこの「特捜隊」だと感じる事の出来る作品集である。
「特別機動捜査隊」物語の検証 1961‐1977
業界人でない方の著作の為か市販の文献や新聞さらにはCD解説書などを参考文献にしています。そのためか所々誤字脱字などの間違いが多いです。
まったくの出鱈目が書かれているという訳でもありません。衛星放送などから照らし合わせると話の内容と出演者は今の所ほぼ合致してます。正直なところ資料本としては実に微妙。これからの衛星放送のガイドとしては天気予報感覚で楽しめるかもしれません。
もし改訂版をだすすのなら某著のように余計な文を省き関係者からの提供資料やインタビューを掲載した充実した本を望みます。
なつかしの昭和テレビ・ラジオ番組主題歌全集~あの時代(ころ)に還る~
このCDではテレビ番組ばかりではなくラジオ番組の主題歌も収録されているのがすごいところです。
まだ、テレビの無かった時代は真空管ラジオから流れるのど自慢番組や三橋美智也、フランク永井等の流行歌を聴き、伴淳三郎の「アジャパー」とか花菱アチャコの「ほんまにもー滅茶苦茶でござりますがなー」の台詞に大人も子供もドッと大笑いするような貧しいけれども心が豊かだった時代です。
漫画では杉浦茂の「ドロンちび丸」(赤塚不二夫の「レレレのおじさん」のキャラクターもここからパクッたものです)、河島光広の「ビリーパック」、福井英一の「イガグリくん」、山根赤鬼の「よたろうくん」、わちさんぺいの「とらの子兵長」等をむさぼるように読んでいました。
さて、ラジオ・ドラマですが何といっても一番の楽しみは市川寿美礼主演の「サザエさん」でいつも大笑いしていました。「ヤン坊、ニン坊、トン坊」では横山道代、里見京子を差し置いてスタンドプレイする黒柳徹子の声には子供心に嫌悪感を持ち辟易としたものです。「チャッカリ夫人とウッカリ夫人」では茶刈夫妻と宇刈夫妻との軽快なやりとりが、また、「赤胴鈴之助」では吉永小百合、藤田弓子が出演し、日水ソーセージやカゴメのCMが流れていた記憶があります。この他、山田えいじの少女漫画をドラマ化した「ペスよおをふれ」が朝の時間帯に放送されたため遅刻する女子が増え学校が指導に乗り出したしたこともありました。
テレビ黎明期は「アイバンホー」「ジャングル探検」「ターザン」「名犬リンチンチン」等アメリカのドラマが中心でしたが、この後草笛光子の「光子の窓」、徳川夢声の「私だけが知っている」、「実写版 鉄腕アトム」、「実写版 鉄人28号」等の国内製作番組も出てきて、以降、このCDに収録の主題歌が全盛となっていきます。貴重な音源です。