ワールドプレミアム アーティストシリーズ 100’s/スザンヌ・ヴェガ [DVD]
~この日のライブ、見に行きました。アコースティックスタイルのライブ形式でしたが、彼女の声がホールの隅々まで行き渡って、その優しい空気に包まれた感がありました。個人的に「Gypsy」が良かった。値段が高いという意見は確かにその通り。でもやっぱり正当なんじゃないかなと私は思います。いろんなシーンで彼女の声は馴染むし、~~一生ものだとも思います。あと、ライナーノーツが他のCDにはないくらい詳細が記されています。女性として彼女の在り方やライフスタイルは本当に参考になりますよ。~
Suzanne Vega
デヴュー作でいきなり頂点を極めてしまった感があるスザンヌさん。各楽曲の歌詞の世界もメロディーの良さもこのアルバムを超えているものはないでしょう。"Marlene on the wall"のような美メロ、"Queen and the soldier"の深い歌詞の世界、"Cracking"の狂気すれすれの美しさ、ほとんど英文学、いや哲学的とさえ言える"Small Blue thing"などなどほぼ全曲名曲、無駄な曲一切なしの名盤です。ただアコギ持ってコードじゃじゃかかき鳴らすだけの「フォーク・シンガー」とは一味も二味も違う世界を是非多能してみて下さい!
ビューティ&クライム~ニューヨーク・ストーリー~
6年ぶりの新作(2007年作)、さらにブルーノート移籍第一弾ということで、もしかしてノラ・ジョーンズ的な売り方をしていくのかという杞憂もあったが、その点は心配無用だった。確かにシンプルでまろやかなサウンドにはなっているが、ゆったりとくつろぐための音楽などでは決してなく、スザンヌらしさ気だるさと緊迫感のバランスが絶妙なフォーク・ロックとなっている。スザンヌという女性の音楽家としての成長具合を具体化するには、ブルーノートという老舗の音重視のレーベルに席を置けたことは、とてもいい時期だったという風に思える。強烈なインパクトを、もはや発する必要性はないということだろう。
一方、最近アコースティク系のシンガーソングライターを多くリリースするようになったジャズの名門レーベルが、今後どのあたりまでを許容範囲とするのかは分からないが、変な方向にシフトしないことを慎重に見守りたいと思う。
Close Up Vol.1:Love Song & Vol.2:People And Places
全四部作に渡るセルフ・カヴァー・シリーズの1と2とをセットにしたものです。2単独のClose Up Vol.2:People And PlacesのほうはSHM−CDです。でも、廉価盤とはいえ、輸入盤にもついていると思われる歌詞のほか、対訳もついていますので、これでもお得です。
内容は、アコースティックによるセルフ・カヴァー。これは原点回帰とも言えるので、初期のころからのファンにとっては喜ばしい企画だと思います。
この季節に聴いていると、心が落ち着きますね。
ライヴ・アット・モントルー2004 [DVD]
輸入盤で買ったけど字幕があればもっとよかったかも。2004年のライブではあるが、1985年と変わらないスザンヌが炸裂する作品。クールでお洒落でそれでいてとても熱い意思を感じるステージ。ボーカルスタイルもベースとなる音楽もナチュラルなもので、ワン・アンド・オンリーのスザンヌスタイルを持ってるとても大きなアーティストだったりして。2000年の前髪をそろえたヘアースタイルを85年当時に戻したのか、ルックスも昔のまんま。ベースのマイケルは85年当時のメンバーだし、キーボードがいないのを補ってあまりあるセンスのいいギターリスト・ドラマーを従えて、フォークというよりロックなんだよね。☆4つなのは冷静に見たらどういう評価か分からないから。冷静に見れないんだ。応援したくなるどこかにいる普通の女性って感じがたまらないな〜。でも普通じゃない美意識の高さがかっこいい。