
Schwarz Nacht
みとせのりこさんの艶めいた、あるいは甘ったるい、もしくはロリ声。シュバルツ・ナハト、黒い森と訳すか森の黒と訳すかは聴いてから考えよう。
と、毛穴がぞわぁっとするような早く大きなビブラート。フィドルの哀愁。民族音楽っぽくもあり、しかしポップス的ダイナミクスは保って。
2曲目のデュエットはやや冗長だけどバンドネオンの音がよい。
「ある午後の情景」はもっと評価されるべきタグを付けたくなる小品。短いしアコギだけだし...などといわずに、この名曲の短歌のような潔さに酔いませんか。
結論として、「買ってよかった」と言えます。この10分程度のCDを毎晩寝る前に聴くためだけに買っても損はしないと思います。

crochet
みとせのりこさんの紡ぐ「言葉」が好きです。
ヨルオトヒョウホンが気に入って、それからこちらを聴きましたので、どうしても比較になってしまいますがご容赦ください。
まず、みとせさん自身が作詞していない曲も多く、全体にテンポが速くポップな雰囲気という印象があります。ヨルオトヒョウホンのようなすっと通った芯がなく、悪くいえばごちゃごちゃした感もありますが、それらのバラバラな方向へ向かおうとする曲群をみとせさんの透き通った歌声がきれいにまとめあげています。
むろん、上記の流れでこのアルバムに辿り着いた私を満足させてくれる「これぞ!」な曲もちゃんと含まれています。
ヨルオトがタイトルのまま深い闇と月の夜を思わせるアルバムであるのに対し、こちらは、やわらかな木漏れ日のような仕上がりになっていると思います。
星4つなのは、単に個人的な好みの問題です(笑)。こちらの雰囲気のほうが好きだ! と思えば問題なく星5つでしょう。
補足的に…
「蝉時雨」は、ヨルオトヒョウホンの同タイトルの曲とはアレンジ違いで、歌詞の細部も異なります(こちらのほうが先でしょうが)。

プーリップ / kirsche (キルシェ) F-603
写真では、メイクや顔つきが少しキツイ感じに見えましたが、実際は全然キツイ感じがしません!!
むしろ、可愛らしさで溢れた素敵な子でした(*'`)

Pleiades
もともとティル・ナ・ノグのために買いましたが、他の曲にもはずれはないだろうとは考えてました。
1曲ごとに曲調が変わり、アルバム流し中に飽きることはないと思われます。
私自身これが初めて買うキルシェ作品ですが、他の作品の入手を考える内容です。非常に満足です。

ヨルオトヒョウホン
このアルバムの「蝉時雨」は(超個人的)名曲だと思います。
サビで聴ける美しく不思議なハイトーン。
ドラマティックな曲展開。
その他言葉で表現できない物。etc.
また、曲の中でのギターという楽器の在り方も考えさせられました。
是非是非聴いて頂きたい曲です。