中国帝王図 (講談社文庫)
三国時代以外はマイナーな中国史書籍の中で、統一王者を中心に描いたこの本は
画期的で心の琴線に触れました。
各時代の王者の衣装もひと目で分かるので、同人など創作活動をしてる人に特に
お勧めです。
運命 二人の皇帝 痛快世界の冒険文学 (18)
もともと中国物の物語は描写がざっくりとしていることが多い。
田中氏が好んで書く中国物もそれを踏襲しているようだ。
これは翻案であり氏のオリジナル作品ではないが、
やはりそのスタイルで描かれている。
最近くどい描写が目立つ栗本薫あたりが書いたら、
5冊でも足りないのではないか(笑)
あまりのめり込んで読む類の話ではない。
どちらかというと歴史の流れを上から俯瞰している感じ。
だからといってつまらないわけではなく、
ひたすら読みやすく書くことに徹している作品。
黒猫の三角 (あすかコミックスDX)
探偵役となるメイン4人だけじゃなく、脇役も魅力的なキャラクターが多いし、次作も漫画で読みたくなりました。脇役でサイドストーリー作ると面白そう。
ただ謎解きとしては、行動をよくよく振り返ると納得できるんだけど、なんだか推理としては物足りなさを感じました。ホームズ&ポワロ好きな私的には原作を読みたいという気にまではなれなかったです。なので星2つといいたいけど、絵がキレイし見やすいので星1つ追加しました。
本編の前に短編一本が収録されてて、ちょっと分厚い一冊になってます。こちらはミステリィじゃなくて、少し不思議な日常のドラマで、本編より物語としてはこちらの方が好きです。
皇なつき作品集「画趣」
いつかは必ず発売されるだろうと思い、首を長くして待っていました。
そして、本当に長くして待った甲斐は有ったと思います。 デビュー当初(であろう)のカラーイラストから最近のものまで、むら無く掲載されていてとても嬉しく思うと同時に、あの繊細且つ華麗な世界を堪能させて頂きました。 正に眼福♪な一冊です。
難を言えば、白黒のイラストももう少し多く掲載されていたら・・・と思いましたが、それは求めすぎでしょうか。
恋泉 特装版 (B's-LOG COMICS) (B’s LOG Comics)
とある本の挿絵で一目惚れをしてから、皇なつきさんのファンになりました。
漫画も前々から買ってみようと思ってましたが、冊数が結構有るし、漫画だと絵よりもストーリー重視になるのでどうしようかな〜と悩んでいた所、この特装版を見つけて購入を決めました。
面白いです。絵は変わらず繊細かつ綺麗ですし、表情も柔らかくてうっとりします。 心配だった内容ですが、これまた杞憂に終わりました。
正直ラブストーリー物は苦手だったのにもかかわらず、何度も読み返してしまいます。一番好きなのは恋泉かな〜。
漫画としても充分面白いですし、画集と言ってしまっても過言ない位美しいと思います。 未読な方は買って損はしないかと。
ただ、落ち着いたお話メインなので、派手なバトルや意外性のある話が好きな人にはあまり向かないと思います。
しっかり創られた中国物が好きなので、こういう作品がもっと増えて欲しいです。
今回良かったので、他の本の購入も決めました。