こんな「健康食品」はいらない! (だいわ文庫)
健康は皆が欲しがる。簡単に手に入ればありがたい。というわけでか、世には「健康食品」があふれている。
この本では「健康食品」で、本当に健康が手に入るのか?それは口に入れても本当に安全なのか?それより何より、「健康食品」は私たちにとって本当に必要なのか?という問いに、真正面から取り組んで、詳細なリサーチに基づいて書かれている。取り上げられている「健康食品」は全て実名である。この小さくて安い本(文庫本のポケットサイズ)にこれだけの情報を組み込んだことには頭が下がる。
そして「健康」は、「健康食品」なるものに依存することで得られるのではなくて、むしろ毎日の食生活の積み重ねから得られるものであるとわからせてくれる。
究極の目的は、「健康食品」に頼らない食生活で、自分の食生活を見直すことをしてみようという提言で結ばれている。できないことではなさそうである。
付録の「食の便利帳」は、短いですが結構お勧めです。
究極の食
普段自分が食べているものが如何に人間にとって自然でないのかを、改めて認識させられた。
フライドポテト、トンカツなどのお店の揚げ物がサクッと軽い食感になるのは何故か。工業的に安く作られたトランス脂肪酸を豊富に含むショートニングを使っているからである。トランス脂肪酸は、アメリカでは廃止の流れになっている。ポテトチップスの袋に No Transfat と大書きされている。アメリカのケンタッキーフライドチキンは、2007年4月までにトランス脂肪酸入りの油を全廃した。トランス脂肪酸を使っていないことが、消費者へのアピールになっている。しかし日本では一般消費者の認知度が低い為、食品・外食産業での取り組みが遅れている。
自分の体は、自分が食べたもので形作られている。食べ物を変えれば体が変わる。食べ物が体に影響を与えることは、一般によく知られている。胃腸の調子、肌の具合、肥満、体臭、目の疲れなどの体の問題を解決するために「○○を食べよう、△△は避けよう」と喧伝するテレビ番組や雑誌、書籍は世に溢れている。しかし人間は弱い。ブームが去るとともに食生活も元に戻す。そして改善の兆しが見えていた体も元に戻る。
生活習慣病という言葉が現れて久しい。以前は成人病と呼ばれていた。ジャンクフード溢れる世になって、子供の「成人病」患者が増えたために名前が変更された。生活習慣を変えるのは困難である。テレビの特集で見よう見まねの付け焼刃ブームに乗るのではなく、人の体が本当に求めているのは何であるか、理解して行動しなければ変わることは叶わない。本書はそのための一助となる。
じつは体に悪い19の食習慣 (ワニブックスPLUS新書)
米国発祥のナチュラル・ハイジーンを基軸としているようですが
(違ってたらスミマセン)、電子レンジやコンビニ弁当、水道水など
現代日本のライフスタイルに合わせた内容も大幅に取り入れられていて
実用的な内容になっています。
甘いものが食べたい時は本当はビタミンC(果物)を欲している、
食後4時間で空腹を感じるのが良い食事、
オメガ3脂肪酸の記述等はとても参考になりました。
私も健康オタクで様々な食事を自分の体で試してきましたが、
本書とほぼ同じ「朝食果物・昼夜は生野菜多め・腹八分目」の
食生活で落ち着いています。
(私はスピルリナなどの天然サプリも併用していますが・・・)
実年齢より若く見られ、健康診断もいつも問題なしです。
世間で信じられている健康常識にはウソが多すぎると
常々感じていましたが、本書はとてもよくまとめられています。
いつの日かこういう本がきちんと脚光を浴びるといいのですが。
オーガニック(有機JAS認定)トランス脂肪酸フリー ショートニング
トランス脂肪酸は、もちろん自然物のバターにも入ってますが、やはり、マーガリンなどに入っている合成は避けたいと思って、これを使ってます。
どこまでが安全なのかは、わかりません。マーガリンはバターよりいいと思って使っていた私です。パンやお菓子を焼く時や、スプレッドにも使っています。フルーツの砂糖煮とショートニングを混ぜて、スプレッドを作りました。美味しいモノができました。
危険な油が病気を起こしてる
本書を読んですぐにマーガリンとサラダ油を廃棄しました。
ゴキブリも食べないマーガリンの販売を未だに規制していない日本の国家の対応の遅さに、改めて日本という国の特性を感じました。本書によると、オランダではトランス脂肪酸入りマーガリンは販売禁止であり、アメリカのマクドナルドでもトランス脂肪酸を含まない油脂を調理に使用するそうです。
日本政府の対応が遅れて犠牲者になる前に、個人消費者が知識をつけて、自分の体を守ってゆくしかないとつくづく実感しました。
勿論、フローラ社の亜麻仁油は早速取り寄せました。