山の歌 ベスト
YouTubeで芹洋子の「坊がつる讃歌」、「穂高よさらば」を聞き購入しました。 ほかに唐土久美子の「白神山地の詩」やダークダックス、ポニージャックス、杉田愛子の曲も収録されているベスト盤です。
マタギに育てられたクマ―白神山地のいのちを守って (感動ノンフィクションシリーズ)
【55回(2009年度)青少年読書感想文全国コンクール 小学校高学年の部 課題図書】
メインストーリーは、白神山地(秋田県と青森県の県境)で旅館の経営をしながら
「野生の熊を狩る」伝統を守る男性。ある日仕留めた熊が、母乳したたる母熊で、
「2歳以下の子熊を抱える母熊を仕留めてはいけない」という掟に反してしまった
ことに気付きます。残された子熊、生まれたばかりの2匹を育てるため、旅館に
引き取りますが、その後、一人立ちすべき年齢が近くなり、山に戻そうとしますが
何度でも戻ってきてしまいます。そこで、熊達の生命果てるまで、飼い続ける決心
をしたのでした。
このストーリーの合間に、熊猟の伝統にまつわる知識、資料、昔の狩猟方法などが
紹介されています。
課題図書では例年、区分ごとに、翻訳小説・国内小説・ノンフィクションが選定
されます。この本は、小学校高学年向けの課題図書で、ノンフィクション作品。
「ノンフィクション」とは、史実や記録に基づいて書かれた文章です。
まずは、日本の中にも、こういう伝統がかつて存在し、(銃の使用など、部分的に
近代化されても)何らかの形で残っているのだ、という事実を知ることで、新たな
感動を覚えます。そして、「何らかの形で」の部分、つまり、何が、最も残すべき
伝統の核心部分なのか、何が残っていれば伝統は継承されているといえるのか、と
いう点について、考えさせられます。
ついでに、ありがちな感想。
・子熊、そもそも引き取って良かったのでしょうかね?
「母熊を殺してしまった場合、どうするべきか」って部分、伝統にあったでしょうか?
・前にも熊を育てたって書いてあったけど、自然に返すのに失敗したのは初めてでしょうかね?
何で失敗したの、タイミング?
・人間も、しかるべき時期に一人立ちさせないと、一生一緒に暮らさざるを得ないのでは?
・自然に返せないなら、兄妹熊で飼殺しにせず、せめて動物園に委託して、繁殖させて
種の保存に寄与させるべきじゃないんですかね?
・野生の熊は狩って良くて、育てた熊は殺さないで一生飼うつもりって、どういう理屈なの?