NHK大河ドラマ 秀吉 完全版 第弐集 [DVD]
このドラマの一番の魅力はキャスティングにあると思います。
主演の竹中さんは当時としては大抜擢に近い英断だったと思いますし、
渡さんも年齢や外見は信長イメージじゃありませんが、実際に作品を見て
異論を挟む人は絶対いないだろうってくらい役が乗り移ったような熱演でした。
これに秀吉とはまた違った内に秘めた熱さで出世レースを競う光秀役の村上
さんが絡んで、前半は全話見どころ満載の素晴らしい出来でした。
また、控えめながらも息子の成功を信じて疑わない母ちゃん役の市原さん、
反発しながらも兄が大好きなしっかり者の弟秀長役の政伸さんなど、今では
この人以外にいないんじゃないかと思えるくらい配役は素晴らしかったです。
ただ、この第弐集は始まってすぐ渡信長、村上光秀が退場してしまいます。
この3人のハイライトともいえる本能寺の変→山崎の合戦が終わってから、
急速に作品の質が低下した感は否めません。
ぶっちゃけて言いますと太閤記は日本最大の壮大な出世物語なのですから、
前半はどんな内容であったとしてもそこそこ面白いものに仕上がると思います。
主人公が栄耀栄華を極めてしまった後半こそ、脚本家の腕の見せどころだと
思うのですが、独裁者の孤独を描くような暗い部分はほとんどなく、「わたしゃ
尾張中村の百姓ですけんど…」だった母ちゃんはなぜかいろんな所にしゃしゃり
出てくるようになり、まるでゴッドマザーのような存在になってしまいます。
前半と対比する形で違う意味でボロボロになってゆく秀吉の後半生を描いても
よかったような気がします。作品トータルでは★5の評価ですが、後半の失速を
考えると第弐集としては★4です。
早わかり日本史 (第2版)
副読本として流れをつかむのには最適。ただ2ページ1テーマでデザインがすっきりしているので分かった気になるが本書で深い知識はつかない。興味を持った部分を自分で掘り下げて学習する、という勉強法と取るなら有効な本だろう。
殿といっしょ1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
掲示板の逸話まとめサイトで知り読んだのですが面白かったです。
ただ絵柄のクセやネタのノリから万人受けはしないと思います。
武将のキャラクター化を楽しめる方、戦国武将の逸話が好きな方は面白いと思います。