トッカータとフーガ / バッハ : オルガン作品集
このCDは女流オルガニスト、アラン・マリー・クレールのベスト盤ともいうべきものです。トッカータとフーガでは、男性奏者だと力強い演奏を聞くことができますが、このアランの演奏もすばらしいです。力強さでは男性奏者より劣っているのは否めませんが、女性らしい、きめこまやかな絹のような非常に美しい演奏です。
バッハ集 4 新版 (4) (世界音楽全集ピアノ篇)
内容がわかりにくいですが、インヴェンションとシンフォニアに加え、小プレリュードと小フーガなどが収録された楽譜です。
伝統的に、日本のピアノ教育現場ではよく使われてきた本のようです。
しかしバッハが指示していない速度記号、強弱等が書かれた、いわゆる解釈版です。
箱に入った立派な装丁ですが、1964年刊と古く、新バッハ全集以降の研究を反映しているものではありません。
原典版と併用して使えば、解釈の一つとして充分役に立ちますが、これだけを使うのは考えものです。
市田版 、ウィーン原典版 などをおすすめします。
なお、装飾音の問題は、日本とか欧米とかの問題ではなく、近年のバッハ研究の反映によるものです。
もちろん、昔ながらの弾き方をしても、良い演奏もあると思いますが。
各版の比較はリスト マニア「インヴェンション尽くし」に書きましたので、ご参考までに。
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲 [DVD]
あちこち場所を変えて収録されたレクチャーが実に面白いです。教会のオルガンでベートーヴェン合唱のメロディを弾きながら「ニ長調は歓喜を表すのです」などと言ってみたり、ピアノでショパンの幻想即興曲を弾きながらチェロ組曲第一番プレリュードとの関係を語ったりします。とても含蓄のある内容で、クラシック音楽好きの人にはたまらないと思います。それにしても、ピアノソロ(それもショパン!)を弾くロストロポーヴィチの映像など、このDVD以外ではまず見ることができないでしょう。
もちろん、メインの無伴奏チェロ組曲については、何も言うことはない超名演です。
J.S.バッハ:作品大全集(155枚組)
値段が安くて心配だったのですが、気に入らないのがあれば著名な演奏家のものを買い足せばいいかなと思っておりましたが今のところどれも素晴らしい演奏と録音で必要ないようです。それどころか、この価格では申し訳ないような内容かと思います。毎日ステキにバッハが
流れています。