THE FLAME (CCCD)
アニメ化された、京極夏彦著『巷説百物語』のオープニング&エンディング曲。予告で初めてこの曲を聴いた時、80年代シカゴハウスの中でも独特のスタイルを生み出したインナーシティを思い出しました。(懐かしやぁ)心地よい流動感はリズムのみならず、波の様に静かに押し寄せる彼女のVoiceのグルーヴ感溢れること!自然と首がスィングしてしまいます♪静の中で彼女が語る言葉は、このアニメとの世界観と絶妙なリンクを見せてくれています。エンディング曲はオープニングとは打って変わってとってもジャジーなバラード。物悲しく終わる物語に一層哀愁を感じさせられてしまいます。彼女のアルバムは一枚も持っていないのですが、この曲のお蔭で12月発売の全オリジナル曲収録のアルバムを購入してみたいと思いました。もちろんその前にこのマキシもゲット。
京極夏彦 怪 DVD-BOX
とにかくキャスティングが良いんです。皆さんハマリすぎです。
中でも田辺誠一演ずる又市、遠山景織子演ずるおぎんは不気味なぐらいぴったりです。
見た後に原作を読み直すと、役者さんの顔も声も綺麗に浮かんできます。
必殺シリーズっぽいのは御愛敬。
ファンなら見ておいて損はありません。むしろ見るべきです。
京極夏彦 怪 赤面ゑびす [DVD]
2001年8月リリース。京極夏彦原作・企画・脚本による、時代劇ミステリー第3弾。原作は『後巷説百物語』の『赤えいの魚』だ。『後巷説百物語』の中でも一番好きな作品で期待して観てしまった。で、なかなか良くできていて(仲良しの大沢在昌が出ていて嗤った)、笑った。ただしやっぱり「必殺」シリーズぽい。「必殺」シリーズを担当した松竹京都映画が制作していて、仕上がりがそっくりだ。つまり全部が作者京極夏彦の『好み』で作られているのだな。
あんまり「必殺」シリーズに似すぎだと、閉口する・・・・まあやはり面白いので許すが、ただ原作が余りに素晴らしいので、全く別の映像化能力に長けた榎木津(!!)氏のような人に再度挑戦して欲しい気がもの凄くする。
ストーリーは凄く良くできている。いかにも『百物語』に在りそうな話だ。世継ぎ世継ぎと急かされるのも何処かの国と一緒な気もしたな。
巷説百物語 4 (SPコミックス)
この作品は『巷説百物語』『続巷説百物』がベースになっています。このシリーズはこれで完結だそうなので残念。
しかし、あとがきで「京極先生の許可を受けた新シリーズの開始」を示唆する文章があったのでまだ続くのでしょう。
個人的にはやはり続編の『後巷説百物語』をやってほしいのですが、この作品の掲載紙が『乱』であるという性質上、明治時代を舞台にした『後巷説百物語』は出来ないかも・・・。
西巷説百物語 (怪BOOKS)
久々の巷説物語だけど、主人公が変わってる!
しかも、語られる時期がシリーズ初期と同時期
登場人物も益々増えて、原点回帰なのか?
仕切りなおしなのか?
内容も、シリーズ一冊目とよく似てるけど、
語り口が円熟味を増した分、むしろ一作目より面白く読めた気がする
作者は百作で百の妖怪を主題にするつもりだそうなので、
こりゃシリーズの最期は東西の登場人物総登場の百鬼夜行になるのかなあ?
と妄想が膨らむ一冊