女王様ナナカ 新装版 (リュウコミックス)
自分は既に既刊、大型本を持っているので、星3です。
既刊と比べてサイズ的に書棚に並べやすく、表紙絵の雰囲気も、既刊とほぼ同時期の『桃色の背中』と並べても違和感がありません。
初回には栞、月刊西炯子もついています。
雰囲気はきちんと西炯子ですが、話は大槻ケンジですかね。一、二話のナナカと三話のナナカが別人、かつ要らない男脇役も第三話には…あえて誰とは言いませんが。
新作収録はありません。
なので、話のレビューとしては既刊と同様です。
既刊をお持ちで、オマケに意味を感じられない人には、星は付かないかと思われます。
ロコ! 思うままに (角川文庫)
この小説を電車の中で読んではいけない。
特に朝の通勤電車の中では読んではいけない。
なぜなら、
「今日もこれから仕事(学校)かぁ…ダルイなぁ…」と
陰鬱な表情の乗客の中でただひとり号泣して車内で大注目を浴びるハメになる。
てゆうか、なった。
すげ恥ずかしい。
更には物語にのめり込み過ぎて下車する駅を降り損ねる危険性がある。
てゆうか、降り損ねた。
おかげで遅刻だ。
どうしてくれるよオーケン。
一発目の『ロコ! 思うままに』でまず号泣。鼻水だらーん。ティッシュ必至。
その後も衝撃作品は続きに続き、
胸が熱くなったり、時には背筋が凍りついたり。
隣の誰かの、もしくは自分の中の、
見てはならない闇を見てしまったような恐怖感を味わったりもする。
ラストの『天国のロックバス ロコ! もう一度思うままに』では、
スポーツタオルが必要です。
泣きますから。
ハンドタオルではおっつかないでしょう。
スポーツドリンクもあった方がいいかも知れません。
脱水症状を起こすと大変ですから。
この小説を読む時は、
是非スポーツタオルとスポーツドリンクを用意して、
通勤電車ではないどこかでじっくりとお読み下さい。
読んだ人は次の日から、読んでない人よりも少しだけ、
大きな歩幅で生き生きと上を向いて道を歩けるのではないかと思われます。
大槻ケンヂという人は、やっぱりどうしてもスンゴイお人だ。
暴いておやりよドルバッキー (角川文庫)
オーケンの本は肩肘張らずに読める。帯に劇団ひとりさんが書いていますが、気付けば我が家の本棚でもオーケンの本が一番多かった(笑)渋沢龍彦さんをいつの間にか抜かしてました。筋肉少女帯も復活したし、今年はオーケンが熱い!と僕は勝手に思ってます。オーケンが選ぶ筋肉少女帯楽曲ベスト30も紹介されてますのでファンにはなおのことお薦めです。
THE 仲直り!復活!筋肉少女帯~サーカス団パノラマ島へ帰る’06~ [DVD]
NHKの音楽番組「MUSIC JAPAN」に出演しているのを観て、はじめて筋肉少女帯が復活したのを知りました。仲たがいしていたのも このときが初耳でした。筋少といえば、ライブだろ?と思ってこのDVD買ったものの 復活筋少に落胆したらどうしようかと思ってドキドキしてなかなか再生できなかった。しかしそれは杞憂でした。あの頃の熱いまんまだよ。とはいえライブの最初頃はは8年の空白をファンと擦り合わせながらといった感じでしたねぇ。確に死んだはずのあいつら:筋少を確かめるなら このライブDVDでしょ。マスト バイ!
ユリイカ2009年10月号 特集=福本伸行 『アカギ』『カイジ』『最強伝説 黒沢』…賭けつづけるマンガ家
福本伸行さんの漫画は、人の“根底にある何か”を呼び覚ましてくれると思います。ただし、読む人を選ぶというか…。私も『絵や話に癖はあるけど面白いよ』と何度か人に勧められて、実際手に取るまでに時間を要しました。 今ではほとんどの既刊を読むくらいのファンです。ですが、今回のユリイカに関しましては、残念ながらちょっとマトがずれているかなぁとの思いです。特集と言うには所々底が浅い気がします。全著作解題は役にたちましたが…。