ヒストリー・オブ・ロックンロール Vol.1 [DVD]
ロックンロール以前の音楽についての説明には物足りなさを感じましたが、メインがあくまでもロックンロールなら仕方が無いかも。
エルビスやリトルリチャードの凄さは別格にしても、バディ・ホリーのスタイリッシュな感じは今見ても新鮮だし、後世への影響(エルビスコステロとか)もよくわかるね。
ロネッツのキュートさとかニール・セダカの決してハンサムではないけど華やかでとびきりPOPな曲。
当時のブリルビルディング関連のヒットソングたちはもっと見たかったな。
ブルース関連の映像ももっとカッコ良い映像がありそうな気がするんだけどなぁ。
まあ、これをきっかけにもっと見たいと思えば、掘ればいいんだしね。
確かにこういうソフトは後世に残さないとね。
良く纏まってる方だと思いますし、廉価で良いと思います。
ヒア・カムズ
よくぞ!ここまでのリマスターを(てか、自身で録音を手掛けた盤じゃないすからね(笑)) ご苦労様でした!有り難うとヴァン・ゲルダー翁に感謝を言いたい気持ちです。ジャズの録音を通して、この六十年のアメリカ文化の移り様を克明に記録し続けた翁にはピューリッアー賞でも足りません。このアルバムはそれだけ価値が有るんだね。ペットのルイ・スミスは無名ですが、アルトがキャノンボール・アダレイ! ベースがダグ・ワトキンス(グルーブは鉄板!)、ドラムは職人アート・テイラー、ピアノは贅沢にもデューク・ジョーダンと名盤請負人トミー・フラナガンが三曲づつ弾いてるんで駄作に成る訳がないです! ドラムとペットの掛け合いで始まる一曲目はデューク・ピアソン作 「トリビュート・トゥ・ブラウニー」その意気や良し! テーマをユニゾンでなくスミスの吹くフレーズにカウンターメロディーをキャノンボールが絡めて行くんですが二人とも柔らかい音色で フレーズが歌ってます。ピアノの二人含めてテクニックで売る人いないし(笑)言わば「歌心」のハードバップ・アルバムなんですね。二曲目は長尺のスローブルースやってる(笑)ここは当然キャノンボールの独壇場かと思いきや、この盤の参加者の方々 ブルース得意科目な人ばかり、それがコテコテじゃない。ソウルフルで品が有って堪らないすね。四曲目の「スターダスト」短いんですが良い!こんなに真っ直ぐに丁寧にケレン味無くバラード吹く人あんまり居ない。最後の速いテンポの曲ではワトキンスに乗せられた温厚実直を絵に書いた様なテイラーさんが何と唸って叩いてます(笑)凄い事でしょ。
マイルス・アヘッド(紙ジャケット仕様)
マイルス・デイビスとギル・エヴァンス・オーケストラの共演盤は「スケッチ・オブ・スペイン」「ポーギーとベス」「クワイエット・ナイト」「マイルス・アヘッド」があるわけですが、前二者はクラシック原曲の大作(スケッチ・オブ・スペインはロドリーゴの「アランフェス協奏曲」、ポーギーとベスがガーシュインのオペラ)なので、なんとなく襟を正して身構えて聴かなければならないような雰囲気があります。その点、このマイルス・アヘッドは、軽快なジャズアルバムで、酒でも飲みながら聴けそうです。いわゆるビッグバンドジャズに分類されますが、よくありがちなドバドバ/イケイケのビッグバンドとは無縁の格調高いギルのオーケストラですから最高です。
ルイ・ジョーダン 1939-1954
エンターテイメントの神様、黒人大衆音楽の先駆者。こういった呼び方は間違っていないでしょう。ジャンピン・ジャイヴのルイ・ジョーダンの日本ベスト盤。解説や歌詞などがしっかりしててお薦め。選曲面では「コレ1枚!」として挙げたいのは米MCA盤のbest ofだが、日本語ブックレットの充実でこちらを選ぶのが正解かも。充実のDecca録音です。覚悟がある方はBear Familyからのボックスに手を出してみましょう!
Best of Louis Jordan
ロックンロールの先駆け者、ルイジョーダンのベスト盤。ルイジョーダンの偉大なところは、BBキング、チャックベリー、ボディドリィー、ジェームスブラウンにも影響を与えているところだ。ビックバンドジャズをスモールコンボ化させ、後のロックロールにも多大なる影響をあたえた偉人である。選曲に関しては、代表曲がほぼ収録されており、文句無しといった感じ。ジャズとロックンロールの融合を聴きたい方、ブライアンセッツァオーケストラが好きな方におすすめ。