H・P・ラウ゛クラフトのタ゛ニッチ・ホラー その他の物語 [DVD]
ラヴクラフトの短編三つをジオラマと人形で映像化したDVDで、一話当たりの時間はおよそ十五分。
映像化が難しいと言われるラヴクラフト作品ですが、これはかなりの再現度でした。
『家のなかの絵』は、原作に忠実な展開といい、徐々に表面化していく狂気といい、素晴らしい出来栄え。
『ダニッチ・ホラー(創元推理文庫版全集のタイトルは『ダニッチの怪』)』も、ストーリーの要所要所を押さえて短い時間に収めつつ、不気味な物語に仕上がっています(特にラストシーンは、一切動きがないにも関わらず、かなりの緊張感!)。
ただ、『フェスティバル(創元推理文庫版全集のタイトルは『魔宴』)』だけは、元が不条理系ストーリーのため、原作を読んでいないと意味不明の部分が多く、オチそのものも別物となってしまっています。
何はともあれ、原作を知らない人には入門用として、知っている人にはより深くコズミックホラーを楽しむアイテムとして、お勧めできる一本だと思います。
COWBOY BEBOP 天国の扉 [DVD]
テレビシリーズからのファンではありますが、劇場版もテレビシリーズでのノリが全く変わってなくてとてもよかったです。この劇場版の話には#6の「悪魔を憐れむ歌」や#20の「道化師の鎮魂歌」と重なる部分が多くて、悪魔ではあるのだけれどもどこか憂いを秘めているなあ、このヴィンセントはと。渡辺監督のヴィンセントの描き方はやはり違うなと思いました。何せ1回観ただけではわからないのがこのスルメアニメ(ファンの間ではこう呼ばれている)、何回観ても新鮮で心にしみる話ばかりです。それからこの劇場版、テレビシリーズにも増してかなりのネタが盛り込まれています、DVDを購入した際にはそれを捜してみるのも楽しいかもしれません。
侍
ミッキーカーティス
テレビで俳優としては見たことあるし
名前も
ミュージシャンだってことも知ってたけど
まさか、こんなかっこいい音楽をやってたとは・・・
とりあえずネイキッドシリーズの廉価アルバムは全部揃えちゃうよ、僕
帯に「イタリアでリリースされ現地の人間もぶっとんだ完成度」と書いてあるけど
わかる!!!
それくらいのクオリティー持ってる
ミッキーカーティスはジムモリソンっぽいちょっとダークな感じのボーカルで
バックはギター・ベース・キーボード・フルート・琴・ハーモニカで
ブルースロックのようなジャズロックのようなプログレのような感じ
ちゃんとジャパニーズ味もしっかりつけられててオリジナル性も抜群
こら世界のスタンダードにならなあかんアルバムやわ
老人の恋 紙の力士【DVD】
ドリフターズの加藤茶さんが世の中に物議を醸したが、私も現在45歳年下の女性と3か月前からお付き合いしています。私は妻帯者ですから、不倫・浮気になりますが、彼女の家に泊まって手作り料理を食べたり、箱根温泉とかにもお泊り旅行しています。お互いに一緒になる気もありませんが、彼女は私の最期まで看取ると言っています。私は70歳の団体役員です。彼女は関係団体の事務局員です。変わった世の中とは思いますが、おじいちゃんフェチとロリコンです。成り行きに任せます。この映画を観て元気な高齢者が増えることを期待しています。
真幸くあらば [DVD]
一連の河原直美の作品と「火の魚」で尾野真千子のファンになったことで本作を観る機会を得た。
僕としてはこの作品への感情移入は難しかった。やはりヒロインがなぜ主人公に愛情を持ってしまうのかがどうしても
実感できないからである。
ヒロインはかつて婚約者を主人公に殺害され、その後の結婚も不幸である点は映画でも説明されている。但し、だから
といって主人公とは殆ど話す機会も無い中で相手に愛情を持ってしまうことなどは有り得るのだろうか。原作は読んでいない
のでもしかしたらその辺りはきちんと原作では書き込まれているのかもしれないが映画では残念ながらそうなって
はいない。
結局僕としては、本作のテーマに実感が湧かなかったわけであり、従い、鑑賞していながらも絶えず違和感を覚える
しかなかった点が正直なところだ。
主演の尾野真千子は素晴らしかったとは思う。彼女の独特な語り口は本作でもいかんなく効果を発揮している。それだけに
個人として若干残念ではあった。