水滸伝 (1) (ちくま文庫)
水滸伝の完訳版(120回板)です。
最近でも、北方謙三が執筆中だったり、某ゲーム等すべての元となった本来の古典品を完訳したものです。
ちなみに岩波文庫の水滸伝はまだ販売中ですが、100回板と言われるタイプで、一部のストーリーが削除(この言い方は正確ではないですが・・・)されていますので、すべての内容を知りたい方にはこの本をお勧めします。
ただし、現在では中古本しか手に入りません
この第一巻は108星の魔王が転生し、北斗の7人が集うまでです。
蕎麦処 山下庵
山下洋輔と直接間接のつながりがある人たちが語る蕎麦の世界。ひとりひとりの蕎麦とのつきあい方も好ましいのだが、それらのエッセイがゆるかかにつながっていて、通して読むと山下洋輔の蕎麦の世界が見えてくる本の作り方がとても楽しい。
たとえば、対談の中で蕎麦屋の二階で連句の会をする人を知っていると、山下洋輔が発言しているが、その人の正体があとのエッセイ(正確にはその解説)で明らかになる。
また、山下洋輔の兄の仕事、という言葉がちらりと出てくるがそれが後で明かされる。ミステリの伏線のようなしかけになっているのだ。
山下洋輔は、自分というものは自分の努力だけで作られたのではなく、さまざまな人との出会いや言葉に教えられたことで形作られたのだと考えているようで、エッセイを寄せている様々な人はたんに蕎麦好きというだけでなく、山下洋輔を形作った人々でもあるらしい。それらの人々が蕎麦好きであるという共通項を持っているということは、山下洋輔のかなりの部分が蕎麦によってできている、ということだろうか。
出色の蕎麦本。蕎麦屋で酒を飲んで、だらだら時間をつぶしたくなるのが、欠点というか美点というか。
一夢庵風流記 (集英社文庫)
強者に媚びず、己を曲げない。誰より強く、誰より優しく。
天下人にすら尻を食わせる痛快ぶり。
男ならば誰もが憧れる生き様。女なら誰もが惚れる男っぷり。
それが天下無双の傾き者、前田慶次郎利益。
読んでいると「こんな面白い男が居たんだよ。」と作者:隆慶一郎氏の語りかける声が聞こえるようだ。
「一夢庵風流記」は、漫画「花の慶次」の原作でもある。
原作があって、それがマンガやアニメや映画に展開されてゆく事はしばしばあるが、ほぼ9割の確率で台無しになっている。
そして原作から入ったファン・展開された作品から入ったファンそれぞれを失望させる。
だが、この作品は違う。原作から漫画に入っても、漫画から入って原作に入っても慶次は生き生きと駆け抜ける。
それは描き手の手腕もさる事ながら、読み解き手が誰であろうと有無を言わせない慶次そのものの魅力という物が大きいのではないかなと思う。
こんな気持ちのいい男が、歴史上確かにいたという事実。
人は、世界は、面白い。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.【通常版】 [Blu-ray]
序は再構築ってテーマだったんで映像、演出以外はまぁ・・元々完璧なストーリーでしたし。
破はすごすぎますね。現代の映像作品、アニメとしての格違いをみせつけられました。
旧世紀エヴァと違いエンターテイメント作品としてとんでもないデキです。
旧エヴァファンからは好かれなかったり違和感があるかもしれませんが、
わたしはこれでいいと思います。
ラストシーンのミサトさんの叫び一発でもうしびれました。
当時シンジ君たちだった私たちが今やミサトさんや加持君になったわけで、
あのミサトさんの叫びは少年時代の自分や、いまの少年少女たちに対する我々の気持ちなのかもしれません。
こういうところがさすがにうまいなと思います。
昔エヴァ好きだったよなぁってくらいの人がみることもよく考えてありますね。
いちいち芸が細かい。
エヴァを知らない方はむずかしいこと考えないでさらっと素直に見るのがいいと思います。
とにかく面白いです。問題は恒例の予告のおかげで次回作が見たくてしょうがなくなることくらいでしょう。。
まぁ急かさないけど5年以内には見たいな・・・・
ココロコネクト ユメランダム (ファミ通文庫)
今回は例の奴から力を与えられ、それを行使して人の役に立とうとする
自己犠牲バカと唯、わが愛する姫子たんとやたら唯を追いかけまわす男が揉めます。(あと一人は地味に出ます。)
力を持つと怖いですね。
自分なら料金とって力使って金ためますね(笑)
この作品はいろいろ考えさせられますね。
人間関係、恋、学生の将来に対する悩みなど・・・
作者は作品の中でイイこと書いてますね。
ほんと的確にいろんなことを表現しています。
最後はま〜主人公が力使うのやめてそれぞれ納まるとこに納まっていきます。
あと、2冊出たら終わりなんですね。
寂しいです。
アニメ化はうれしい!まだ、原作イメージが頭にあるうちに放送して欲しいです。