純潔のマリア(2) (アフタヌーンKC)
カラマーゾフの兄弟のイワン、聖書のヨブ記がモチーフでしょうか?古典的で深淵なテーマを扱ってますね。
人間とは何か?というテーマを丁寧に、且つ激情を込めて表現しようとしている作者に素直に感動しました。
(というかもやしもんの最近のマンネリ具合を知っている分、更に見直しました。)正直言って、漫画界で
誰かやってくれたらなと思っていたことが、この方がダイレクトに表現したことに驚きです。ストーリーと
してはマリアの魔女としての出事や生まれ(何故物理の法則を逸脱した強力な力を備えて生まれたか)を表
現すれば説得力が増します。
大天使ミカエルの次は大審問官でしょうか?今後が楽しみでなりません。
週刊 石川雅之 (モーニングKC)
一話読みきりの短編11本を収録
わかりやすいオチがしっかりとある、娯楽性の高い一作
「趣味の時間」という短編では胸フェチと脚フェチの男達が議論を交わすだけの話に思われたが、しっかりとオチがありました
「もやしもん」の女性キャラの描き方には、妙に脚に力が入っているなとおもっていたが、著者の女性の脚に対する思想が垣間見えた気がしました
それにしても、おっさんキャラの顔のバリエーションは非常に豊富なのに、美女キャラの顔のパターンは乏しい
チョットきつめの、くっきりした顔が好きなのか!?
純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC)
ようやく、単行本にまとまりました。
舞台は、100年戦争あたり、中世のフランス近辺が舞台です。
もう、聖女に列せられたジャンヌ・ダルクは死んじゃってるようです。
カトリックに、イギリスの王が反旗を翻し、王国国教会を作りつつ、隣のスコットランドはカトリックで…
フランスも新教(異端)と魔女裁判が横行する、腐敗した教会…正に混沌とした中で、人々は一部諦めの気持ちと、
見えない未来の中での閉塞感を抱いている…
そんな空気に、少し、現代と通じるものを感じたりします。
それに「穴」を開けているのが、おそらく「マリア」なのでしょう。
だからこそ、「本当の魔女」マリアに救いを求める…
それに、天上の神が黙っていられないのもむべなるかなですが。
ヨーロッパの古い神話のヴァルキリーの姉妹も出てきます。
同時に天使も出ます。
この勢いだと、他の色々も出てきそうですが。
これからの展開が、ますます楽しみです。