ベルセルク 35 (ジェッツコミックス)
2・3巻まとめて読みましたけど、最新巻も含め、自分は面白かったですね。
確かに刊行ペースは遅いし寄り道も多すぎる…
皆さんの気持ちはわかります。数年前の私もそうでしたし。
ですがそれだと雑念が入って素直に読めないんですよ。
長い間待たされたあげくこの出来か!っていうようなイライラがつのってね。
恐らく刊行ペースが上がることはないでしょうし、
渇望しても無駄と思われるのでゆとりをもって待ちましょう。
蝕のような緊張感はもう望めないかもしれませんが、
これ程読ませる漫画、じっくり楽しまないと損ですよ。
新キャラもかわいいし、いいんじゃないですか?
ベルセルク (1) (Jets comics (431))
『ヤングアニマル』誌上で連載中の、ファンタジー要素を前面に出した超長編バトルコミックの第1巻。
ファンタジーの要素をふんだんに取り込んだ非常に練りこまれた世界観と、数々の魅力的な設定から紡ぎ出される物語の重厚さ、バトルアクションシーンにおける凄まじいまでの迫力、凄惨なスプラッタシーンや極めて淫靡なシーンをも一切妥協せずに描き切る描写へのこだわり等、コミックとして魅せる事を徹底的に意識した極めて高レベルな作画、性格付けが非常にしっかりなされた上、各々の価値観や内面世界にまで踏み込んだ表現が随所に見られる実に魅力的なキャラクター群、そして長期連載にも関わらず、まったくダレる事無く綴られ続けているストーリー構成力等、とにかく大河ファンタジーコミックの金字塔と呼ぶに相応しい質を持った傑作です。
今巻に収録されているのは『ヤングアニマル』の前身誌『アニマルハウス』に単発で掲載された2話分と、同誌にて定期連載が開始された第1話です。
初出から実に17年が経過しており、流石に現在の絵柄とは違っていますが、作画の方向性が全くブレていないのは大いに評価できる点ですね。冒頭いきなり〇〇〇シーンから始まったり、数々のスプラッタシーンを見せ付けてくれる等、最初から極めて購読者層を限定したシーンが頻出しています。この潔さこそ、ツボに嵌った者には堪えられない魅力となっていますね。
またこの巻からしばらくの流れは、本来第14巻から始まる「断罪編」にて語られる内容です。この段階で著者・三浦建太郎氏の中ではそこまでの展開が完全に完了している訳で、この構成力の高さは見事と言う他無いですね。数々のキーワードが徐々に紐解かれていく過程は快感ですらありました。
最初にパックとの出会いを描いているのも興味深い。癒し役且つギャグメーカーを真っ先に登場させている点、硬軟のバランス面に対する配慮がなされているのも評価出来ますね。
画集ベルセルク
ついに買うことができました。できれば新書でと思っていたのですが、もう売っていない(?)ので中古本を買いました。多少よれよれでしたが、10年以上前の本だったので満足です。マンガの様々なシーンが大きなカラーイラストになっていて。非常におもしろかったです。三浦建太郎さんの中学生の作品が、ちょっと載っているのですが、画力の高さに驚かされます。
剣風伝奇ベルセルク DISC6 [DVD]
ベルセルクの蝕の場面の禍々しさは見ていて凄くきついです。
ここらへんからかなりダークなんで・・・。
原作を見てからアニメに入るのなら特に言うことはありませんが、
原作を見てない方は覚悟をしておいた方がいいのではないかと思います。
あと、個人的なことですが、この巻は蝕の始まりで終わる形だったので
次の巻はずーっと蝕が収録されているんだなと思うと、微妙に落ち込みます。