日本沈没 第二部〈下〉 (小学館文庫)
「異変」が起こるまでの日本国、日本人・・・それが日本沈没 (上巻) (下巻)だった。
あれから30年余り。
なんとしても異変以後の日本人を書きたかった筆者、小松左京氏。谷甲州氏、森下一仁氏のサポートを受けながら「世紀の巨編を完結」。それが日本沈没 第二部〈上〉〈下〉
ストーリーは「異変から25年」の設定から始まる。
内容は更に世界的に広がりを見せ、気がつけば「地球規模」の展開を見せていた。
国土を失った日本人達。・・・私の頭をかすめたのは、今現存している「イスラエル国」「イスラエル人」。何世紀にもわたって生きてきている流浪の民たち。思った通り「さまよえる日本人達」に、大きな影響を及ぼしていた。一つあきらかに異なる点・・それは、神、仏、なんでも拝んでしまう日本人の特性。それが他国との摩擦を小さくしていた一方で、むしろ「勤勉な人種」であることが、他国の民との摩擦になっていたりしている。
国家は何処へ??
「終章・竜の飛翔」・・・・には夢と絶望が同居していた。
日本沈没・全4冊。地球規模の政治や社会に関わりながら進む、大いに読み応えのある作品だった。
THE DAY DRAGGED ON
1stミニであるこのアルバムには変にもったいぶったりしないロック魂が詰まってる。1曲目の冒頭から引き込まれるベースライン。ただひたすらガガガガっと鳴り響くギターサウンドとドラム。そしてまだ荒い、というかワイルドな感じのするVo降谷の声。
最近のDAしか聞いたことのない人には是非、手にして聴いてみて欲しいブツ。今のそれとは全く違う音楽性に驚くだろう。
遙かなり神々の座 (ハヤカワ文庫JA)
山が好きでヒマラヤ病にかかっている私としては「ヒマラヤとチベットが舞台の山岳冒険小説」という内容紹介に飛びついた。知っている地名や想像できる地形や状況を追っていくことは文句なく楽しい。山登りに関することや現地の描写は著者の真骨頂で、迫力がある。山やネパールに強い著者ならではの読み応えである。しかし、これも著者の弱点だが、人物描写が平坦で特にこの本では女性の創造がつまらない。文章にも美しさとロマンが足りない。いつもヒマラヤのことを読んでいたい人、山岳記録を読むのでは眠くなってくる人にお勧め。
日本沈没 第二部〈上〉 (小学館文庫)
「異変」が起こるまでの日本国、日本人・・・それが日本沈没 (上巻) (下巻)だった。
あれから30年余り。
なんとしても異変以後の日本人を書きたかった筆者、小松左京氏。谷甲州氏、森下一仁氏のサポートを受けながら「世紀の巨編を完結」。それが日本沈没 第二部〈上〉〈下〉
ストーリーは「異変から25年」の設定から始まる。
内容は更に世界的に広がりを見せ、気がつけば「地球規模」の展開を見せていた。
国土を失った日本人達。・・・私の頭をかすめたのは、今現存している「イスラエル国」「イスラエル人」。何世紀にもわたって生きてきている流浪の民たち。思った通り「さまよえる日本人達」に、大きな影響を及ぼしていた。一つあきらかに異なる点・・それは、神、仏、なんでも拝んでしまう日本人の特性。それが他国との摩擦を小さくしていた一方で、むしろ「勤勉な人種」であることが、他国の民との摩擦になっていたりしている。
国家は何処へ??
「終章・竜の飛翔」・・・・には夢と絶望が同居していた。
日本沈没・全4冊。地球規模の政治や社会に関わりながら進む、大いに読み応えのある作品だった。
3・11の未来――日本・SF・創造力
3・11から半年経って発行されたことにすら意味を感じてしまった。いろんな方の論考に触れることができて、日本のSFというものの再考を読むことができる。現場にある悲しみやつらさなどとは距離があると感じてしまうが、その距離感がSFからみた3・11なのかもしれない。「小松左京、最後のメッセージ」と謳われていたが、もっと大きな使命が刻まれていると読むことができると思いました。