SANWA SUPPLY TK-SS4 防振ワッシャー
インチねじに付ける防振ワッシャーで、CD-ROMなどのドライブやファンの各所に取り付けました。PCの静音化を考えておられる方には良いパーツだと思います。10個入りでした。
造形村コンセプトノートSWS (No.I 震電)
夫と娘を残して単身赴任中の為、模型製作自体が不可能な為に、立体資料として代償想像をする為に購入しました。
「SWS」とは何の略かといえば「スーパー・ウイングズ・シリーズ」【SWS / Super Wings Series】の意味だそうで、実機展示の航空博物館を開くのが夢という代表取締役社長「重田 英行」氏の意気込みを感じました。
標題で「模型副読本」と書きましたが、恐ろしくその品質は高く、英文併記の為、英語圏の人々への資料【 English instruction contains to the book to The Kyushu Aircraft " J7W1 Shinden " (震電), Meanings is " Magnificent Lightning " 】としても、また日本語を母国語とする皆さんにとっても、航空技術英語(専門技術用語英語)の鍛錬に役立ちます。
本書は「せみ」型・水平対向四気筒の小馬力発動機を搭載した先行試験機「MXY-6 モーターグライダー」の開発から紐解き、合衆国戦略爆撃調査団【USSBS】による「九州飛行機」に対する調査報告書を引用しながら、その特異な開発・設計理念を紹介していきます。九州在住者の皆さん、元九州出身者の皆さんは雑餉隈、二日市、今宿、蓆田(むしろだ、現在の板付福岡国際空港)、筑紫郡原田、筑紫郡那珂町、福岡市千代町、大刀洗を地図で追っていくと興味を更にそそられるかもしれません。
実機(1/32 模型としての)設計開発企業の「ボークス・造形村」だけに、冷却に特別な工夫を必要とする、三菱 ハ-43-42型(MK9D改) 星形複列18気筒(燃料噴射式・延長軸・強制空冷・フルカン接手過給機)の発動機懸架方法や、脚収納庫の構造解説は詳細を究め、下働きの工員又は製図工として実機製作作業に一緒に作業しているような気分にさせてくれます。
20P - 33P までは、米国航空宇宙博物館【NASM】「ポール・E.・ガーバー」施設に分解保管された実機を高品質の上質紙と高分解能のカラー写真で英文併記で紹介していきます。
この部分だけで 7,000円〜1万円相当の航空撮影資料本に匹敵する内容で、1/32模型を開発した機種選定とその波及効果によるメディア・ミックス量産効果を計算に入れた比較的低額な配本流通の姿勢には頭が下がる思いです。
34P - 69P は模型の組立説明書です。模型を購入した皆さんはそのキット付属の「簡易組立説明書」では判らない細かなノウハウは大いに参考になるでしょうし、私のように種々の事情で模型製作を諦めざるを得ない人々にとっても実機の構造とはまた違った意味で「ヴァーチャル模型製作」の気分に浸れる豪華さがあります・
71P - 77P は別売りディティールアップ&改造パーツ(ボークス名称「アフターパーツ」)の解説で、非常に丁寧な紹介記事に追加購入の「購買意欲」をそそられる、宣伝商材としては非常に匠(たくみ)な構成に唸らされます。
79P - 97P は、第1回「震電」コンテストの作品紹介です。よくあるジェット化 J7W2 「震電改」に留まらず、「双胴型」、「レシプロ&ジェット混合動力・重装型」(ライアン FR ファイアボールが如き)、「米軍捕獲・テスト塗装仕様」、「飛行教導隊」、「フォッケウルフ Fw-212・ナハトイェーガー」(夜間戦闘機)など、想像の翼を拡げさせる作品に満足することでしょう。
98P - 103P は、完成品画廊(ギャラリー)で「陸軍仕様」、「夜間戦闘機仕様」、スポット溶接により「リベット打刻工数」を減らした「本格量産型」、オーソドックスなジェット化「震電改」になり、プロ造形家(開発者もいます)による相当に高品質の作例を楽しめます。
巻末には「飛行機の長谷川製作所」(現:「ハセガワ」、飛行機プラモカタログ2010 (イカロス・ムック))の1/48九州 J7W1 局地戦闘機 震電を過去のものとする精度の1/48 平面図(104P)、正面図(105P)、下面図(106P)、側面図(107P)、そして短編仮想航空戦史「震電もし戦わば・・・」(西川 政二 / 109p-111p)まで用意され、某「○カロス出版」には真似の出来ない(決して某社が劣っていると批判するのではなく、追随出来ないという意味)サービス精神に心が満腹になった「しあわせ」を感じます。
頁外の二つ折り 4 PのSWS商品購入申込書にはあざとさを感じますが、京都美人の皆様の「きめ細やかな舞妓サービス」(女性の方なら「一流ホスト」)を受けた後では、赦してあげたい気分になります。
次回作 造形村コンセプトノートSWS (No.II Ta152H-1)、製作中の第三弾ダグラスA-1スカイレーダー(造形村コンセプトノートSWS (1/32「A-1H スカイレイダー 海軍型」刊行予定)も「創刊号」の気合いに負けないホスト(舞妓様)の皆様のゴージャスなサービスに期待して、このような真剣な「資料本+フルカラー組立説明書+豪華作例集」 を是非とも続けて頂き、スケール航空模型界に灯火(ともしび)を絶やさない旗手としての役割を願わずにはおられません。
福島原発でいま起きている本当のこと~元・現場技術者がすべてを語った!
本書は大手電機メーカーの技術者として福島第二原発等の建設に関与し、定期検査要員として福島第一原発等の主任指導員となった後、そこから離脱した人物が、2011年9月に刊行した100頁弱の小著である。本書によれば、第一に原発の現場作業員は呼吸だけで体力を消耗するような防護服で、人力頼りの作業を強いられている。また、トラブルが起こるほど彼等の被曝管理は杜撰になる。第二に、彼等は下請けが調達した素人が殆どであり(防護服の着脱法などの講習を受けるだけ)、マニュアル化された作業しか許されない。福島第一原発1号機の水素爆発はその結果である(3号機の爆発の原因は不明)。第三に、東電と政府は燃料の位置に関して実態の特定をしていないため、原子炉の安定冷却以前の闇雲な注水しかできていない。第四に、炉心溶融よりも経年劣化した配管の破断による燃料分散の可能性の方が高い。おそらくAO弁もメンテナンスの不備で固着していた。第五に、東電社員は現場を知らないため、杜撰な原発管理を平気で行う。第六に、使用済み燃料プールや汚染水(放射化された水すべて)を通じて、放射性物質は今も漏れ続けている。第七に、老朽化に加え、海水注入により配管に塩害が発生する危険性が高く、原発の耐震設計も甘いままである。第八に、過去の酸欠事故も心筋梗塞として公表されたように、利権でつながった原子力村は、人材流動性の低さゆえ相互監視による情報統制を行っており(表裏の二重の報告書が存在)、自分たちがやったことだけを公開し(予測・対策は非公開)、チェック体制もお手盛りである。第九に、日本の原発は設計段階ではハイレベルだが、実際のプラントは多岐にわたる工程の組み合わせであり、しかも素人が現地調整で組み立てるため、歪んでいる場合もある。第十に、制御棒の5%は手動で上げるため、原発の自動停止は不可能である。