生命の奇跡
ここに挙げられた番組だけでなく、BSの『水紀行』など、ずいぶん前からテレビでは、あちこちでよく使っている。最近は、ヴィエラのCMとか、USJのCMなんかもそうだ。番組の中で使うことも多い。この英国の少年合唱団は、最初っからBBCなどのテレビとのタイアップで出てきた連中で、すでにこの売り方で20年以上のキャリアがある。近年は、曲からして、日本のテレビ用に日本で準備している。作曲した村松崇継は、国立音大出で、なんと、山下達郎・竹内まりやの個人事務所に所属。つまり、最初から、なにもかもが企画もの。だが、出来はいい。
そして、彼らの日本のテレビ用の企画ものの曲ばかりを集めてアルバムを仕立て直したのが、これ。だから、8曲しか入っていない。が、逆に言えば、はずれ無しの鉄板選曲。続けて聞くと、ソロのアカペラから入ってドン、という似たり寄ったりの作りが気にならないでもないが、クセの強いアディエマスなどよりはずっと聞きやすいし、いまの季節感にも合っていて、どの曲も空気になじむ。
ややこしいのは、この合唱団のキャリアが長いために、同じ曲が別のメンバーで何度も録音しなおされており、いくつものアルバムで、曲名が同じでも、録音が異なるものがあること。テレビで聞いたバージョンが気に入ったなら、このアルバムを買うのが一番。
奇跡の人 [DVD]
A・バンクロフト(「卒業」)とP・デューク、二人の女優の奇跡のような圧倒的な名演が物凄い迫力で迫ってきます。
舞台でも同じ役で大絶賛された二人の女優の熱演を、一度は目にしてほしい名作です。
全編モノクロームの映画ですが、静謐で過剰な演出がされていない点が、品格と監督の力量の見事さを表していると思います。
サリバン先生の強靭な意志と指導力、ヘレンの激しい感情の起伏と複雑な心とのぶつかり合いは、見る者をぐんぐん引き込んでいきます。
本当の愛情とは、指導者とは何かを教えられる映画です。
甘い伝記映画ではなく、「感動をよぶ作品」と呼ぶと軽い響きになってしまう程の、リアリティーに満ちた素晴らしい映画の一つだと思います
奇跡の人 (新潮文庫)
事故で記憶を全くなくし、8年間も病院で入院していた31歳の天涯孤独の主人公。
自分探しをしていくうちに、8年前の友人たちを知り、大事にしていた人を知り、そして自分が起こした過ちを知る。
そのとき犯した過ち、その原因ともなった自分を揺り動かす衝動、人の業、彼はその出来事をトレースしていく。
どんなに生まれ変わっても、やりなおしても、自分が持っている業は変わらず、繰り返してしまうものなのかもしれない。
小説としては佳作。
でも、自分が繰り返し起こす過ちを思い返し、内省。
奇跡の人 ヘレン・ケラー自伝 (新潮文庫)
ヘレン・ケラーは視覚と聴覚に難がある人です。五体が不自由でない私たちにとって、ヘレン・ケラーの生涯を理解することは不可能ですが、想像しながら読む時には「これが、そういう方々との関わり方」だということを知らしめる本です。教育理念に隔たりのある現代に対して、この本は様々な問いかけをしてくれます。私たちの「生」が、こういった方々から学び、共に歩むという基本的な生き方をしらせます。ヘレン・ケラーの言葉には、輝く言葉に満たされています。
奇跡の人 DVD-BOX
山崎まさよしが演じる相馬克己があまりに純粋である。
その姿に心が痛むのと同時に母性本能をくすぐられること間違いなし。
ストーリーもテンポよく展開して夢中になれる。
原作とは大分異なるが、原作読んだ人も楽しめると思う。