コスメティック [DVD]
コスメ業界でなくても通用する社会です。商品の使い手が恋愛女性でもあり、売り手が仕事女性でもなければいけない、そこがポイントだと思いました。主人公の成長がトントン拍子に見えてしまうのはきっとあまり挫折が描かれていないから。でも社会の構造が深く描かれてあって楽しめました。ラストちょっとした衝撃もあります。
くノ一忍法帖 劇場版 自来也秘抄 [DVD]
期待せずに観ましたが、以外にも良くできていて面白かったです。クライマックスの忍法勝負(ちょっと笑えます)以外はかなり原作に忠実に映像化されています。
主役のキャスティングもばっちりで、徳川石五郎の乱れっぷり、甲賀蟇丸の忠義心(藤原組長が熱演!)、鞠姫の愛らしさ、どれも原作の魅力が発揮されていて好感が持てます。
特撮は安っぽい印象ですが、正義の忍者「自来也」がカッコよく活躍し忍法バトルもそれなりに見せてくれます。
はたして、自来也の正体は?
203号室の尽子さん 1 (ボニータコミックス)
素直な作品。しかし非常に印象深い。
大食いの霊感が強い女の子・尽子が主人公。
あえてわかりやすく言えば、ギャル○根が霊能力を持つ感じ。(キャラクターは違うが)
内容は、幽霊・怨霊を通じて日々の些細な問題を解決していく物語。
構成がしっかりしているので、あっさりすぎる程に読みやすい。
また少女コミックならではの幽霊描写・表現が巧みである。
少年漫画「地獄先生ぬーべー」とは似て非なるもの。
一読の価値あり。幽霊好きならなおよし。
今後に期待できる良作。
かたぴら・おぺれった (1) (角川コミックス・エース 285-1)
成年誌や同人で活躍する先生の、「山田馬也」名義作品。
声優に憧れ演劇部に入部した冴えない主人公の柳原太一。
女性部員が3人だけの廃部寸前な演劇部は、実績を残し優遇されている数多くの運動部相手に、どうやってその活動を認めさせるか・・・
という、お話。
表紙で釣られた人には今さらなことだけど、「可愛らしいキャラ」と「下着露出の高さ」がウリ。
○首のような露骨な描写はないし、ヒロインにしてもシンプルな下着が多いが、逐一アングルや演出といった見せ方がエロい。
特に要所要所でコマを大きく使って、キャラの全身像を見せるのが上手い。
演技のためといいながら破廉恥なことを(主人公に強要)したりと、バカっぽさとエロさを兼ね備えたノリも楽しい。
中々にネジの外れたキャラや演出を見せてくれるが、現時点では明確な目標もなく日常モノに終始しているため、目新しさはない。
腐要素や百合要素も垣間見えるが、もう少し引きつけるものが欲しかった。
ある意味、作品の概要がよく表れた秀逸な表紙と言えるかもしれない。
ちなみにタイトルは「caterpillar operetta」から。