後藤健二 世界の学校シリーズ シエラレオネ 「麻薬を顔に埋められて…殺しのロボットにされた子どもたち」 [DVD]
ゲリラ兵にするため子供を誘拐するってことが起こる国シエラレオネ。抵抗する親はもちろんブっ殺される。村人が整列させられ、女子供、幼児まで、順番に腕や足を斬り落とされる。どういう経緯かわからないが...。ロボットのように動かすため、顔を斬られ、中に麻薬を埋め込まれる少年兵。信じられない。よくそんなことを思いつくなぁと不思議なくらい。日本のちょっといい話的なTV番組で『感動』している日本人はのんきで平和だ。映像はすごいが、短いのがちょっと残念、もっと見たい。
天空の城ラピュタ DVDコレクターズ・エディション
ジブリはすべて見てきましたが、ラピュタは1,2位を争うくらいすばらしいとおもいます。
大空かける大冒険は何度見てもワクワクするし、天空の城はとても美しくて、すごく切ない。
こんなにすばらしいファンタジーはもうないだろうと思うくらいの傑作だと思います。
ロボット残党兵 (1) (リュウコミックス)
絵にクセがあり”。要塞学園 7 (7) (アフタヌーンKC)”風の、明らかにマンガなんだけど劇画調なタッチに違和感を感じない人に絶対お奨め。内容的にも大人のロボダッチみたいな昭和初期のデザイン(なんか大丈夫か身体?と心配になる)なのに、結構まじめなSF妄想戦記物なところが大好き。主人公の前途が多難でワクワクさせてくれる展開も不謹慎だけど心地よいです。だから短期連載だと主人公が本当に悲劇なりそうで可哀想すぎ、但し長期連載になればサイボーグ医療の礎となり人類の明るい未来に貢献したとか言うオチになる気配は漂っていて救われる。このマンガも不謹慎だけど続きが読みたくなるマンガです。当然次巻も購入決定
ロボット残党兵 5(リュウコミックス)
仮想の昭和に自らの意思で研究者から戦闘用サイボーグ『日の丸人』となった主人公三船。
母国の英雄から裏切り者へと時代に翻弄されつつも愛する家族を守る為に遂に機械化帝国との最終決戦に挑む!
本巻では一応第二次世界大戦をなぞっていた前巻とは代わっていよいよ本格的に作者オリジナルの歴史、妄想の戦いに突入致します。
不格好なロボット兵、改造された歴史上の人物、機械化帝国(旧ドイツ)内のシュールな風景、東宝特撮、快傑ハリマオからエヴァンゲリオン等新旧素材を作者が妄念を込めて荒々しく描いた非常に個性的な作品です。
この巻で歴史大作としては一応の決着が付きますが、未回収のエピソードや残された謎も多く、はっきり申し上げて滅茶苦茶なのですが、漫画としては奇妙に納得してしまう不思議な終わり方をしています。
絵が未整理で細かく、単行本サイズになると更に読み難さを感じる所も多いのですが、私は特異な世界観よりもその絵に惹かれました。
描きたい事の一部しか描けていないもどかしさがヒシヒシと伝わって来て、今後作者が持つ奇想を作画化出来る割合がもう少し増えたら一体どうなる事かと期待させる物があります。
横尾氏に新人賞と連載を与えたコミック・リュウ誌にも感謝。
2011年5月から予定されている次連載にも本作の世界観や登場人物が継続される様なのでそこで残った謎が明らかになる事を期待致します。
天空の城ラピュタ サウンドトラック 飛行石の謎
「テーマ曲が素晴らしい映画音楽」というのは結構あるが、「どのシーンも全て完璧」という映画音楽はそうそうあるもんじゃない。僕は昔から「映画音楽(テレビやアニメも含む)」が好きで、一般のアーティストのCDを買うのと同じ感覚で、たくさんのサウンドトラックCDを集めてきた。しかしその中でも、「天空の城ラピュタ」の完成度はちょっと別格である。
ストーリーも活気があって面白かったが、音楽の完成度はそれを更に上回っていた・・・。音楽は久石譲。宮崎駿作品としては、「風の谷のナウシカ」に続いての続投である。「前作以上に、映像の動きに音楽を合わせるということにこだわっていこう、という考えで作りました」と語っているが、結果、各シーンに合わせて作り込むうちに、見事にマッチするメロディーが次々と生まれ、信じられない完成度を持った名作へと繋がっていったようだ。
「生きること」全てを包み込むような、物悲しいオープニング・テーマ「空から降ってきた少女」は、特に印象的。ポップなようで雄大でもあり、優しくもあるが哀しくもある。素晴らしいメロディーだ。
女性に人気があるという、トランペットによる「ハトと少年」は快活な朝の訪れを響かせる。悪人だが、どこか憎めない海賊「ドーラ一家」のユーモラスなメロディーも楽しいし、「フラップター」で要塞に切り込む場面も見事。
変拍子を使ったプログレッシヴ?な「ロボット兵」のテーマは重厚で恐怖に満ちているし、「竜の巣」が迫ってくる連続音のシンセも緊迫感たっぷり。様々な困難を乗り越え、「天空の城」に辿り着いたシータとパズー。700年の間眠りに就いていた城は、大樹に覆われていた・・・。このシーンも、雄大な城がそびえる様子を見事に曲にしていて、アルバム中でもハイライトの一つ。
とにかく、音楽を聴いただけで全てのシーンが回想される描写力の高さは尋常じゃない。日本の映画音楽の第一人者:久石譲をして、「自分の代表作となるものが出来たと思っています」と言い切るだけのことはある。「ラピュタの音楽は、ありゃあスゲエよ。」自分の友人でもそう評す人は多い。
「宝の島」「夢の島」だと思っていたその城は、恐るべき科学力で地上を支配する帝国だった・・・。権力の欲望に取り憑かれ、再び王に返り咲こうとしているムスカ。上部の庭園で穏やかに暮らしてきたロボットや鳥たち。悩んだ末、二人は最後の手段に出る・・・。
大樹に守られ、城を脱出する二人。遠ざかっていく「故郷」を見送るシータ。「想い出」を残して飛び続ける城。最後のエンディングに至るまで、全く無駄のない、完璧なサウンドトラック・アルバムである。
僕は、これを超すサウンドトラックを作るのは不可能ではないかとさえ、思っている。「サウンドトラック史上最強の名作」だと言わせてもらおう。