パーマカルチャー菜園入門
おぼろげながらパーマカルチャーといえば、家と菜園と家畜小屋などをつながりよく配置して、人、作物、動物の間に栄養のサイクルをつくる技術と理解していたのだが…。
ヨシダケイコさんの大胆で味のあるイラスト、数々の図面に惹かれてこの本を読んでビックリ。
ここまで多くの動植物が人間と仲間になって一つの環境をつくることができるんだ! まさに、時代のキーワード「生物多様性」を家庭で実践するアイデアが盛りだくさん。虫にはおっかなビックリの私もワクワク…ゾクゾク…。
もしかして、パーマカルチャー菜園って、万物と仲良く暮らす仏の教えを、家庭菜園で実践することなの?
何事も聞きかじりの私だが、どことなく「パーマカルチャー」や「生物多様性」って仏教っぽくないか!?
しかし、そんな私の連想も、まんざら根拠のない思いつきでないことが、この本を読んでわかった。
パーマカルチャーの起源は日本であり、4000年前、黄河文明の時代まで遡ると書いてあるではないか! オーストラリア発のパーマカルチャーも、東アジアの循環型社会を現代に再現しようとしているように思える。
土や環境ができて、人や動植物の栄養がうまく循環し始めるには3〜10年くらいはかかる、とこの本には書いてある。
しかし、何事も一歩を踏み出さなければ始まらない。本に紹介されている21の実践アイデアを、私流にアレンジして週末から始めてみたい。