ライヒ:ベスト
スティーブライヒ 楽曲のベスト盤 『 ライヒ・ベスト 』 。 ディスク数1枚ということで、収録時間に制限がありながらもミニマル・ミュージック、そしてライヒに初めて触れる上で良いラインナップが揃っていると思います。 ちなみに時系列の収録順ではなく、トラック相互のバランスを考えたものとなっています。 また、30ページに近いブックレットが封入されているため、初めての方にも優しい作り。 それでいて、巻末には詳細なバイオグラフィーがあり(「CDに解説は不要と考えている人向け」:解説書より)、しかも聴き手とライヒの距離感に応じて、2パターンのライナーノーツが用意されているのでコアなファンも楽しめます。
「イントロばかりでいつ始まるんだ?」 クラシックや特にミニマルに馴染みのない人は戸惑うかもしれません。 まずは、Tr.11 からの "18人の音楽家のための音楽" が良いと思います。 もしも、少しでも通じるものを感じたとき、"〜Sectoin2"以降も聴いてみてください。 ここに収録されている曲のほとんどは、タイトルの楽曲の一部のパートです。 本当の ライヒ を知る上ではフル・バージョンを。 きっと新しい音楽に触れることができると思います。
シティ・ライフ [DVD]
私が日本語字幕翻訳を依頼されて手がけた作品ですが、日本語版制作会社のせいで何故か部分的に字幕が勝手に改悪されており、私の名前のクレジットもありません(こんな内容でクレジットされても困りますが)。日本語字幕には音楽家が決して使わない言葉が使われており、かつ音楽的表現が、音楽を知らない者によって非音楽的日常語にすり替えられています。日本語字幕業界の劣悪な実情が現れている作品です。原盤の内容は5つ星ですが、日本語盤は星1つなので、平均して星3つに相当します。英語がわかる方は、ぜひ輸入盤でお楽しみください。
スティーヴ・ライヒ入門
「ミニマリズムってどんなん?」以前から知りたかったので、お手ごろ価格のこの商品を購入しました。最初は一定のフレーズの繰り返しに思えましたが、静かに波立つ抑揚がカッコイイ!正月に従弟に聴かせたら、かなり突っ込まれましたけど。
スティーヴ・ライヒ/18人の音楽家のための音楽
1979年当時、マイク・オールドフィールドの「インカンテーション」、とイーノの「ミュージック・フォー・フィルムズ」と並んでよく聴いていた。ライヒの作品は、数多いが、その中でも、これは究極作だろう。私自身が現代音楽に興味を持ったきっかけになった作品でもある。別にドラマチックな曲展開があるわけでも、印象的なメロディがあるわけでもないが、自然な反復とレスポンス、ハーモニーによって、ミニマル音楽のダイナミズムを存分に堪能できる。