「彼女が死んじゃった。」 オリジナルサウンドトラック
ドラマでの美しい映像のバックに流れていたメインテーマを聞くだけで
なんだかジーンとくるものがあります。視聴率悪かったドラマで、知ってる人も少ないようですが、このサントラ盤は一つの作品としても楽しめます。
彼女が死んじゃった。 DVD-BOX
よく出来ている。しかもドラマ下手の日本テレビにしては久々のこと。
連ドラはだいたい3年に1本、出来のいいのが出てくる。90年代からみても、91年(「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」)、94年(「29歳のクリスマス」)、97年(「青い鳥」)、
01年(「水曜日の情事」)、そして04年の本作。
ネタの大元はフランス映画の古典、「舞踏会の手帖」だと思うが、脚本が実にこなれているので観る者をひきつける。
長瀬智也自身が狂言回しとなり、香川照之がいい味でからむ。木村佳乃も男にだらしない女という役をこなし、新境地というところか。惜しむらくは深田恭子がもうひとつ活かされなかったことか。
ただ放映時は低視聴率で打ち切りも心配されたほどだったので(日本テレビの土曜9時枠は完全に小中学生がターゲット。だからその対象を見誤った作品は悉く失敗している。「演歌の女王」がその典型)、DVD化されたのはうれしい限り。
ただしレンタルの場合、まず大型店でなければ置いてないようなので、購入したほうがいいだろう。その価値はじゅうぶんあると思う。
彼女が死んじゃった。 第1巻 (ヤングジャンプコミックス)
☆私の学生時代にも本作の登場人物のように、「会話の駆け引き」を楽しんでいる先輩がいました。(本音をオブラートに包んで、わざと上辺で会話を成立させる。まさしくゲームです。)
☆<私の印象>本音を言わずにどこまで、人と分かり合えるかをゲーム感覚で描いている漫画じゃないかな、と思います。ですから、何度か読み返して、その時々の自分の心境とオーバーラップさせることができたり、共感できなかったり。そういった観点から、台本が面白いので、おすすめできます。オカザキマリさんの絵のタッチ、曲線の描き方も秀逸で、見ていて嫌らしさを、私は感じなかった。そして、その二つの要素が合わさると強烈な印象で自分の中に入ってきます。「ラブゲーム?」。第一巻だけでも映画化できそうな、「心と身体の駆け引き」を描いた本作品。読んで見てください。
「彼女が死んじゃった」オリジナル・サウンドトラック
最近は主にヨーロピアンジャズを聞いていますが、偶々TVでこのドラマの再放送を見てこのタイトル曲と出会いました。洗練された美しい曲で久々に癒されました。タイトル曲は異なるアレンジで4曲入っており、その他にも素敵な曲が11曲入っているので大変お買い得な1枚です。ドラマを見ないと出会えなかった曲であり本当に幸運でした。
彼女が死んじゃった。 第2巻 (ヤングジャンプコミックス)
教育テレビのうつ病をとりあげた番組に脚本家の一色さんが出ていて、読む抗うつ剤ということで、この原作を書いたと言ってまして、うつの私が読んで、そしたらなんと未完である、またいいところで終わってる、終わりすぎてる、なんとかならないでしょうか、出版関係者様各位、おかざき先生一色先生、ビジネスジャンプ様、うつの僕が治るきっかけをまた心の安らぎを求めてます、よろしくお願いします、それくらいおもしろいです。