Essential Johnny Cash
40年以上も活躍したジョニー・キャッシュですから、こういうベストは私みたいな入門者には有り難いです。晩年のロック畑の人と組んだもの以外は大体カバーしているようで、素朴なサン・レコード時代からジューン・カーターとのおしどりデュオやボブ・ディランとのデュオ、刑務所でのライブ、カントリーの他の大御所との曲、果てはU2との共演まで幅広く収録していて、共通して流れる深く響く歌声が渋くてたまらない一枚です。
American 4: The Man Comes Around (Bonus Dvd)
この作品が出たのは去年知って、やっと買ったのですが
これは凄いですよ。とにかくこのボーカルの重みは
最近活躍しているアーティストでは及ばない。
カバー曲が多く入っていて ナインインチネイルズ、
ポールサイモン、スティング、デペッシュモード
ビートルズ、イーグルス、ハンクウイリアムスといった
アーティストの曲が入ってます。
どれか一つでも興味のあるアーティストがいる人には
絶対お勧めします。
ボーナスのDVDに入っている「HURT」のクリップもまた凄いです。
ベスト・オブ・ジョニー・キャッシュTVショー [DVD]
過去の思い出が画面を通して蘇ってくるようなヴィデオである。まずはBob Dylanである。この二人がTVで競演した事は「Nashvill Skyline」発表当初に話題となったが、MLのグラビアでソファに座りながら微笑み合う二人の写真を見た記憶がある。
まさに両巨頭の禅問答のような歌である。また髭を蓄えているもののワイト島に出演当時のDylanがまだまだ若造だった事が絵からも分る。
ヴィデオの構成は約半数がゲストの歌、残りがキャッシュのファミリーの音楽での構成である。しかし、強く印象に残るのは音楽ではなくキャッシュの当時の主張や社会問題に対する姿勢のように思えた。とかく保守的だと言われ続けてきたカントリー界において彼はやはり異端児であり、60年代の申し子であった事がよく理解できる中身だと思う。
キャッシュとカール・パーキンスに挟まれたクラプトンのなんとも慎ましやかな姿勢も面白かった。ロンスタットのノーパン事件もありそうな事だと思うし、アームストロングを迎えた時のキャッシュの彼を称える態度も謙譲の精神を尊ぶ日本人には好感の持てるものだろう。
カントリーを単純に保守的だと言うのはいささか言葉が不足している。実はカントリーには日本の武士道的な要素があるのではとキャッシュを見ているとそう思う。キャッシュのDVDはどれをとっても貴重で温かみのある内容に溢れている。
本作もまた私にとっては購入してよかったDVDのひとつに成った。
エッセンシャル・ジョニー・キャッシュ
ご存知でしょうか? ザ・レベル-ジョニー・ユマ は昔 我が家にテレビが初めて届いた頃に反逆児ジョニー・ユーマとの題名で放映されていた西部劇のテーマソングです。かれこれ50年近くにもなりますがその間カントリー界のトップスターとして君臨してきたことに対して今更ながら驚愕させられます。このアルバムはその歴史そのものであるが特にボブ・ディラン、 ウィリー・ネルソン、マーティ・ロビンス、クリス・クリストファーソン達との繋がりに彼の行き方の姿勢が感じられるしジョニー・キャシュを慕うミュージシャンの人柄も感じさせられそうなアルバムです。 このアルバムの中でどの曲が良いとか悪いとか言うのは愚かである。
ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 特別編 [DVD]
様々な歌手に影響を与えたジョニー・キャッシュの栄光と挫折からのカムバック、二度目の妻となるジューン・カーターとの愛が描かれます。
ジョニー・キャッシュの歌を聴いたことはなかったのですが、キャッチーなメロディーは、現在にも通用する音楽です。ストーリーは、映画として考えるとよくあるものなのですが、リアルな人生と考えると、まさしく波乱万丈な人生ですね。
本作の見所は、ホアキン・フェニックス演じるジョニー・キャッシュと、リーズ・ウィザースプーン演じるジューン・カーターの歌のシーンで、二人とも吹き替えなしで歌っているとは、見事なものです。リーズ・ウィザースプーンはピンクの服を着たコメディエンヌのイメージでしたが、まじめな演技もできるんですね。
麻薬に溺れて挫折したジョニーが、ジューンに支えられてカムバックしていく姿は感動的です。
個人的にはジョニー・キャッシュの生き様に、共感できない部分があったため、鑑賞後の爽やかさはなく、少し評価が低めです。