この漫画のことは全然知らなかった。
購入したきっかけは、表紙にパワーを感じた、それだけです。
基本的には、作者自身がゲームをプレイして、
その体験をそのまま漫画にしていると言う単純なスタイル。
しかし、そこが良いのです。
時には、己を主人公と一体化させたり、また、第三者的な視点でストーリーを楽しむという、
コントローラーを握る作者の姿が、実に微笑ましく見えます。
そして、何よりもこの漫画からは、作者のゲームに対する愛が伝わってくるのです。
ゲームをしながら、小賢しい批評や批判など全く無しに、ただ純粋にゲームにのめり込んでいる作者。
この作者の、ゲームの楽しさを読者に伝えようとする姿に、小さな感動すら覚えました。
こういう、ナニかの紹介的な漫画というのは、
何かとメーカーの太鼓持ちのような内容になってしまうことが多いです。
仕事として商業作品を書いているので有れば、好き勝手に批判出来たりしないのは当然ですし、
つまらないゲームをプレイしても、
さも面白さに溢れているように描かねばならないこともあるでしょう。
特に、名を知られていない駆け出しの作家で有ればなおさらでしょう。
しかしながら、そうやって描いたモノはどこかイビツさや不自然さを隠しきれないで、
「描いている人は、ほめ殺ししているのだろうか?」などと疑問に思ったりするのです。
だけども、この作者からはそういったモノを、微塵も感じられませんでした。
紙面から感じられるのは“ゲームが楽しい”それだけなのです。
しかも、そのよく分からないテンションの高さ!(もちろん良い意味で)
いつの間にか、漫画を読んでいる自分がプレイしているような錯覚を覚えるほどです。
思えば自分も、昔は何も考えずにゲームを楽しんでいたはずなのに、
いつの間にかシステムや設定のアラを探し始め、
いつしかゲームそのものの楽しさを忘れてしまっていたのです。
この漫画は、そんな自分に、忘れていた初心を思い起こさせてくれるような、そういう作品でした。
でもまぁ、細かいことを考えなくても、絵も可愛いですし、
ゲームが下手くそで最初から最後まで苦闘を続ける作者の姿にも笑えますので、お薦めです。
ひちゃこのゲーム体験記 (Bros.comics EX)
この漫画のことは全然知らなかった。
購入したきっかけは、表紙にパワーを感じた、それだけです。
基本的には、作者自身がゲームをプレイして、
その体験をそのまま漫画にしていると言う単純なスタイル。
しかし、そこが良いのです。
時には、己を主人公と一体化させたり、また、第三者的な視点でストーリーを楽しむという、
コントローラーを握る作者の姿が、実に微笑ましく見えます。
そして、何よりもこの漫画からは、作者のゲームに対する愛が伝わってくるのです。
ゲームをしながら、小賢しい批評や批判など全く無しに、ただ純粋にゲームにのめり込んでいる作者。
この作者の、ゲームの楽しさを読者に伝えようとする姿に、小さな感動すら覚えました。
こういう、ナニかの紹介的な漫画というのは、
何かとメーカーの太鼓持ちのような内容になってしまうことが多いです。
仕事として商業作品を書いているので有れば、好き勝手に批判出来たりしないのは当然ですし、
つまらないゲームをプレイしても、
さも面白さに溢れているように描かねばならないこともあるでしょう。
特に、名を知られていない駆け出しの作家で有ればなおさらでしょう。
しかしながら、そうやって描いたモノはどこかイビツさや不自然さを隠しきれないで、
「描いている人は、ほめ殺ししているのだろうか?」などと疑問に思ったりするのです。
だけども、この作者からはそういったモノを、微塵も感じられませんでした。
紙面から感じられるのは“ゲームが楽しい”それだけなのです。
しかも、そのよく分からないテンションの高さ!(もちろん良い意味で)
いつの間にか、漫画を読んでいる自分がプレイしているような錯覚を覚えるほどです。
思えば自分も、昔は何も考えずにゲームを楽しんでいたはずなのに、
いつの間にかシステムや設定のアラを探し始め、
いつしかゲームそのものの楽しさを忘れてしまっていたのです。
この漫画は、そんな自分に、忘れていた初心を思い起こさせてくれるような、そういう作品でした。
でもまぁ、細かいことを考えなくても、絵も可愛いですし、
ゲームが下手くそで最初から最後まで苦闘を続ける作者の姿にも笑えますので、お薦めです。