i-pop mini (初回限定盤) (CCCD)
由衣ちゃんはデビュー曲が「雨」のカバーでした。
その時点で彼女の音楽の方向性は定まっていたのかなと。
シングルでも思っていたことですが、由衣ちゃんの甘くて透る声と、80年代を思わせるアイドルポップの楽曲が非常にマッチしています。
曲そのものは地味な感じですが、裏を返せば落ち着いているし、適度な爽やかさが心地よいです。
世界観も、高校生の素直な恋模様が多くて可愛い。
シングルも一纏めになっているし、ミニアルバムとは言え、全体を漂うアイドルポップスの王道とも言える雰囲気は凄い。
歌がうまいとは言えないものの、曲とのバランスが非常に良いので気にならない感じですし。
今のアイドルにはない、少し懐かしめの温かなアイドルポップスが聴きたい方にはお薦めです。
初回のDVDも、由衣ちゃんのいい表情が満載です。
アレンジされた「愛は勝つ」を映像でも楽しめます。
放浪ノ双生児―The wandering (クリムゾンコミックス)
むか〜しの内田美奈子さんのものほど
シュールな笑いはないですが、まあまあ面白いです。
でもこれを買うなら先に赤々丸を読むのをお勧めします。
母が突然オンナになったら・・・内田美奈子 [DVD]
良く練られたストーリーと丁寧な造りに敬意を表します。内田さんは若いながらも苦労性の女性という役はぴったりです。ツボを押さえた展開で最後まで捨てるシーンがありません。著作物の名に値する作品です。
赤々丸 (1) (fukkan.com)
ストーリーが素晴らしい。内田美奈子の作品の台詞回しは文芸作品のようにわかりづらかったりもするが、それを理解できたときにこそこの作品の奥深さが本当の意味で理解できる。これは戦争の物語だ。闘うということのなんたるかがこの作品にはとても深いレベルで描かれていると思う。そしてそれが理解できずともそれなりに楽しく読むことができることもこの作品の凄いところだ。実に深い。大人になって読み返した時には、後半の展開には我知らず涙がこぼれた。子供のとき全く理解できなかった最後の一コマも今は理解できる。