ジャッキー・ブラウン
マニアックな選曲が最高。個人的にはグラスルーツや、ランディークフォードがとても気に入ってます。タラ作品でおなじみの曲間の喋りがちょっと邪魔な人もいるかと思いますが、映画の場面を思い出せ、まあいいかなと思います。
Bobby Womack IN CONCERT [DVD]
既に米国でリリースされていたライヴDVDの日本盤DVDが遂に登場!!
このビデオの彼女は多少太ってしまっていて昔のスレンダーな面影
はなく、ゴスペルシンガーのような貫禄です。
イメージがぜんぜん違い、別人かと思ったほどです。
肝心の歌声は、多少声量が落ちた感じですがあの唄い方は健在です。
ところどころ自身でピアノを弾きながら、バンドとも息はぴったり。
何より楽しそうです、演奏者全員が。
彼女のライヴを見たことのない方にはオススメのDVD!!
日本盤は字幕も入っているので彼女のトークも楽しめます。
ボーナスではいっているインタビューもイイですよ!!
「Brenda Russell in concert - The Jazz Channel Presents」
1.Expect A Miracle
2.Catch On
3.She's In Love
4.Way Back When
5.If Only For One Night
6.Walkin' In New York
7.Love And Paris Rain
8.Ideal World
9.Piano In The Dark
10.Please Felipe
11.Something About Your Love
12.So Good So Right
13.Get Here
Fly Me to the Moon / My Prescription
ボビーのいちばん最高なのがこのアルバムです。68年の「Fry me to the moon」と69年の「My Prescription」がはいってるんですもの。これ持ってないのは15万円くらい損してますよ!なんつたって「Fry to the moon」から始まって、「what is this」、言わずと知れた名曲中の名曲でアレックス・チルトンから始まって何人歌ってるのでしょう、「I'm in love」!!、のんびりした「Moonright in vermont」。「My Prescription」からは「more than I can stand」、ニーナ・シモンも歌ってる「everyone's gone to moon」、聴いてるとわくわくしてくる極めつけ「I left my heart in sunfransisco」!!!
うーん、この人ってサザンソウルの中でも特別の個性をもってますですね。もうBobby Womackってジャンルかな。
ザ・ブレイベスト・マン・イン・ザ・ユニバース
父親に捧げたゴスペル盤や企画盤を除くと、94年の「Resurrection」以来実に18年振り、通算27作目となるボビー・ウーマックの新作。ここで
彼は自らのしゃがれ声を無機質なビート・音響処理と掛け合せ、キャリア50年を経過した今自らの音楽をまたも大胆に更新している。
前作発表後シーンの最前線からしばらく遠のいていたウーマックだが、ゴリラズが10年に発表した「Plastic Beach」へのゲスト参加が表舞台
復帰のきっかけとなる。その後英インディ・レーベルXLと契約した彼が送り出す久々の新作は、レーベルの経営陣の一人リチャード・ラッセル
とゴリラズのデーモン・アルバーンとの共同プロデュース。彼らがウーマックに与えた音は往年の生ソウルサウンドではなく、極めて現代的で
無機質な打ち込み音、ウーマックのしゃがれ声と対極とも言える要素を大胆に衝突させ、従来の作品には無い奇妙な面白さを産む。
「Understanding」を始めとする彼の往年の名盤群を愛聴してきたファンが本作をどう捉えるのか非常に興味深いが、当然強い反発を感じる向
きもあるだろう。私も当初大いに戸惑ったリスナーの一人だが、トラックを細部まで辿るにつれ、ウーマックの声が映えるよう余白を十分とったト
ラック構成、声と打ち込み音を結びつけるピアノ・女声・ギターといったもののセンスある配置など、歌を押し出した創りの巧さが見えて来た。
例えばタイトル・トラック。冒頭ウーマックの絶唱と弦楽器の二重奏から始まり、このまましんみりした雰囲気で曲が続くのかと思いきや、20秒を
過ぎた辺りで突然挿入される乾いた打ち込みビートと陰鬱なギターリフ。ウーマックのしゃがれた歌唱とビートで構成されるスカスカな音空間を
埋めるように、残響多めなピアノの音色が浮遊する。この一見ミスマッチな組み合わせが独特の潤いを産んでおり実に面白い。
個人的なベストは終曲「Jubilee」、音圧高い四つ打ちとウーマックのしゃがれ多重コーラス隊の突進に興奮必至のウーマック流デジ・ファンクだ。
従来の彼の作品やソウルを愛聴する層よりも、オルタナロックを愛聴する層が好みそうな内容であり、本作でウーマック入門しようと考えている
R&Bファンは注意が必要だ。若干アクが強く万人受けでは無い為星4つとするが、70歳を前に自らの音楽をアップデートさせる柔軟な姿勢は素
晴らしい。往年のソウルサウンドも捨てがたいが、目まぐるしく変わりゆく音楽シーンと同期する新しい彼も負けずに目が離せない。