井上鑑CM WORKS ON・アソシエイツ・イヤーズ
コマーシャルは文化であって、とても短い時間にその時代が凝縮されて映し出されるのが魅力だ。オン・エアのエリアの関係で聴く機会のなかったものまでが妙に懐かしく思えるから不思議。これまでの数々のコマーシャル・メッセージの作品集に楽しんできたし、それは聴く人、それぞれの個人の歴史を呼び起こしてくれさえする。この作品も秀逸だ。
ところで、このアルバムのひそかな楽しみ方がある。大好きなやまがたすみこの歌声を聴くことができることだ。何曲かに参加しているが、なかでも「大丸 愛のキャッチボール」(作詞:及川恒平)は収録が3分半で通常の楽曲並み。「味の素 CI」では「あじのもと」のひとことだが歌声以外の声を聴くことができた。やまがたすみこについては、最後のアルバム『エメラルド・シャワー』のリリースが1978年8月だから、そのころ以降1996年までを垣間見ることができる。
CM集なのだが、他にも太田裕美の「赤いシャポーの味の素」が2分57秒、秋ひとみの「HONDAハミング」が3分8秒などいろいろ楽しめる構成がうれしい。全体を何度も繰り返して聴くアルバムとは思えないが、時々聴きたくなる、仮に手放したらきっと後悔する、そんなアルバムだ。
CRYPTOGRAM
あのー50までもうすぐのおっさんで、このCDを熱く
語る人いるけど、全くもって気持ちよくわかるよ。俺もそうだから。
当然2枚のアルバムは所有しているのだが、実家においてきたままだ。
プレーヤーを4年前に買ったがそれを箱から出してもいない。
面倒なのだ、CDを購入してしまう。
まあ、しかしよく出たものだ、これを購入するのはどれくらい
いるのか心配になる。セールスがすべての世界だから仕方ない。
何十年も聞いてないから忘れかけているが、1曲の成り立ちが
多層にできていて、十二単のような重さが全体にあり、暗さに足を踏み入れている。
2作目で渾身の出来とは思うが渾身過ぎて音を盛ればいいのか?
という疑問は残りつつ、当時の状況から言えばありかと自問自答する。
もはや自分にはノスタルジーの域なので
これ以上、野暮なことは言わない。
よくぞ出してくれた。
CROSSOVER JAPAN '03 [DVD]
みんなオジサンになったとはいえ、演奏そのものは絶品!! 20年以上前のバンドとは思えないくらいの熱演を見せてくれてます。特にパラシュートは最高! <職人>今剛、松原正樹は最高! 惜しむらくは、当日演奏された全ての曲が収録されていないこと。高中のEarly Birdや、特にパラシュートのARESA KORESAは聞きたかった。。。あと、いろんなバンドがごちゃまぜで何組かで演奏された"サブステージ"が収録されていないこと。でも、収録時間にも限界があるし、全バンドのインタビューもあり、素顔のメンバを初めて見る事ができたってことで星4つです。サブステージ+未収録曲のvol.2リリースを熱望します!
予言者の夢 PROPHETIC DREAM
時代のドサクサでLPからCDへ変わる中、それでも古くならない魔法の音楽たち。1つ1つの物語がまた次の物語の入り口になっている深い味わい。才能とはこのようなものをさす言葉だと実感する。熱烈なFANにはたまらないボーナストラック&歌詞カード。