ライヴ・アット・モントルー 1976 [DVD]
昔からのWRファンですが。
難しいことは他のレビュアーの皆さんにお任せします。
Jacoが!ショーたーが!ザビヌルが!
とてつもない楽園サウンドを聴かせてくれます。
観ていて、思わず笑みがこぼれ、手足が、全身がリズムを刻んでしまいます。
かなり崩したバードランド。
最後はなかなか終わらないジブラルタル。
サイコーですよ。
あーだこーだ考えずゲットするが吉。
Weather Report (Original Album Classics)
「ウェザー・リポート/ウェイン・ショーター=ジョー・ザヴィヌル」(1971年) LP(初回発売の再プレス盤=定価2300円)を1976年頃に買って今でも持っている=素晴らしく音質はいい。
「幻祭夜話」(1975年) 輸入盤LPを今でも持っている。
「ヘビー・ウェザー」(1977年) リマスターのCD輸入盤を持っている。
「ミスター・ゴーン」(1978年) FM放送からエアチェックした(1曲抜けている)カセットテープを今でも持っている。
「ウェザー・リポート」(1982年) 聞いた記憶もない。今さら聞きたいともあまり思わない。
例によってほかのこのシリーズより値段が高いのは納得がいかない。
欲しい理由=ウォークマン(ipodではありません。別のレビューじゃ会社のこと酷評していますが、小型オーディオ製品では小子はがんこなソニー・ファンです)に取り込むため、というだけ。ただし「ヘビー・ウェザー」がダブる。
さて買うべきか?
(順番バラバラだし、変な商品ですね、このシリーズ)
ベスト・ライヴ・セレクション~ザ・ジャーマン・コンサーツ [DVD]
WRの75、78、83年のライヴを各々ディスク(D)1枚に収め、WRの歴史の変遷を概観できる重量作。D2、3はどちらも約2時間。この時代の映像としては画質はまずまず。演奏者の表情や手元のアップも多い。音はリニアPCM・ステレオのみなのが少し残念。
歴史の変遷は同一曲のアレンジの違いや楽器の進歩(特にJ.ザビヌルのシンセ)もさることながら、リズム隊のメンバーの面子の違いが大きな要因。即ち、ベースとドラムだけ述べると、D1はアルフォンソ・ジョンソンとチェスター・トンプソン、D2がジャコ・パストリアスとピーター・アースキン、D3がヴィクター・ベイリーとオマー・ハキム。
どの時代の演奏も見応え・聴き応え十分だが、やはり名作ライヴ8:30の時期と重なるD2が一番の華。8:30には収録できなかった曲やジャコの神技的ベース・ソロもフィーチャーされているから。イン・ア・サイレント・ウェイ冒頭でW.ショーターの口笛、バードランドではジャコとザビヌルのヴォーカリーズが聞けるのも嬉しい。
天国のザビヌルとジャコの冥福を祈りつつ、このようなジャズ歴史遺産を遺してくれたことへの感謝で胸が熱くなる。
8:30
Zawinul,Shorter,Jaco,Erskineという最強クァルテット時代のWeather Reportによる1979年のライブ(LP3面分)にスタジオ曲(LP1面分)を加えた変則的なライブ盤である。オリジナルの2枚組LPからは"Scarlet Woman"がオミットされているのは残念なところだが,この価格を考えれば致し方ないところか。また,ライブに比してスタジオ音源の魅力には疑問があるため,どうせならライブ音源でまとめた方がよかったような気もするというのが正直なところ。しかしながら,バンドとしてのWeather Reportの創造性は80年代前半まで拡張を続けていく中,演奏として最も熱かったのは本盤のライブ部分ということになろう。冒頭の"Black Market"におけるWayne Shorter登場の瞬間は今でもゾクゾクするようなスリルに満ちている。
Heavy Weather
僕は音楽素人ですが個人的な感想を書かせてください。
自分は音楽といえば洗練された心地よいフュージョンばかり好んで聴いていたので、これを最初に聴いたとき「なんだ、この不気味さは!」と驚きはしたものの(最もポップなバードランドでさえ、何か潜んでいるような不気味さを感じました)、そこまでのめりこむことはなかったです。確かに演奏は凄いのですが、大名盤といわれる所以もイマイチよくわかりませんでした。正直聴きやすさを重視している人は最初とまどうかもしれません(とはいえウェザーリポートの中では最も聴きやすいですが)
ところが、いろいろな音楽を聴いてきた今では以前感じた他にはない「不気味さ」が好きになっています。そしてこのアルバムは「ゾクゾク感」がたまりません。癖になります。特に最後の「ハボナ」は不気味度、ゾクゾク度満点で何度聴いてもシビレてしまう、僕の中の最高曲です。音楽に何か刺激が欲しい人はぜひ聴いてみてください。