Terrible Certainty
より整合感を増した3rd。全ての面でレベルアップされており、名盤というのも頷ける。
曲作り/曲構成が格段的に巧みになった。
依然、激しいが前作のような形振り構わず獲物の喉元を噛み千切らんとする獰猛さは影を潜めたが、それに代わり全編に渡って、隙の無い上質なスラッシュ・メタルが炸裂している。
安定性と攻撃性を同じ楽曲内に共存させた奇跡の離れ業を見事、やってのけた。
尚、ギターがウルフ<g>から、イェルク・トリッツェに交代している。
リマスター版は9曲目〜13曲目がボーナスで、EP[OUT OF THE DARK...INTO THE LIGHT]をそのまま収録。
ミックスはご存知、ハリス・ジョンズ。音質もGood!!
Live Kreation: Revisioned Glory [DVD] [Import]
ジャーマンスラッシュメタルバンド、クリエイターのライブDVD。2003作
80年代から、SODOM、DESTRUCTIONとともに「ジャーマンスラッシュ三羽ガラス」として
その地位を築いてきた彼らだが、今だに現役として活動を続けているのだから、
その熱意と体力には恐れ入る。このDVDは2002年のツアーを中心に、韓国、ブラジル
そしてヨーロッパ諸国での彼らのステージがたっぷりと堪能出来る。オールドファンからすれば、
「TERRIBLE CERTAINTY」、「EXTREM AGGRESSION」そして「COMA OF SOULS」あたりからの
楽曲はなつかしく、当時そのままの熱さと速さで演奏されるアグレッシブな楽曲には感銘を受ける。
ミレ・ペトロッツァのダミ声の歌い方、低いポジションで前屈した弾き方はかつてと全く変わらない。
熱い演奏。そして熱いファン。ただの直線スラッシュでなく、どこかにヨーロピアンな湿り気を感じるリフ。
メロスピ、メロデス全盛の今に、このようなピュアなスラッシュメタルバンドがまだ生きているというのは
なんとも頼もしいことだ。1982年〜2001年までのビデオクリップも収録され、彼らの活動の歴史が分かる。
Phantom Antichrist
ミレの才能に脱帽です。休むことなくこの世界で駆け抜けた集大成がここにあるという感じです。
どうしてこんなに続けられるのであろうか?音楽への愛情だけだろうか?今の若いバンドたちは20年後このようにすばらしいアルバムを残せるだろうか?メタルが嫌いな人たちはどうでもいいだろうがこのジャンルのバンドたちは本当に息が長い。感動に値するぐらい根性がある(笑)。一度やりだすととことんまでやる。若い人たちは見習いましょう(笑)。冗談はこの位して、叙情性豊かなギター、吐き捨てるがきちんと歌えてるボーカル(笑)まさに孤高な存在!さあ、後は聞いて感想をどうぞ!
ファントム・アンティクライスト(DVD付)
前作、前々作のアグレッションを期待した自分にとってはバーン!誌の「メロディアス」という表現に不安を覚えつつも当然のごとくポチりました。結果、アグレッションにおいてはガッカリ感はあったものの、よく聴いてみるとまあまあの曲もあるし、意外に付属のDVDが大満足だったので合格点とします。ただのLIVEDVDではなくイメージ映像の挿入もあってPV風でした。もちろんアグレッションな曲も多数あり音質も良好でした。聴きこめば本CDの良さも発見できるかもしれません。ただジャケットは輸入盤の方が良かったかも・・・。買い増ししようかな・・・。