吸血鬼ノスフェラトゥ [DVD]
全体的に少し物足りない感じがしますが、マックス・シュレックの吸血鬼は怖く、これに比べたら後のベラ・ルゴシやクリストファー・リーの吸血鬼なんてカワイイもんです。この作品では吸血鬼は紳士的な存在ではなく見ての通り化け物であり、恐怖の存在として描かれています。しかもサイレントでモノクロ、そして映像の画質が悪いから余計に怖いです。それにモンスターの本で調べてみた結果、本当の吸血鬼はこの映画に出ている者に近いそうです。真の吸血鬼が見たいと言う人は是非どうぞ・・・。
吸血鬼ノスフェラトゥ 《IVC BEST SELECTION》 [DVD]
ドイツ表現主義だかなんだか知らないが、ムルナウの映像は端正で美しく、無声映画ではあるが音楽の支援など必要としない。いやすべての無声映画の映像は、音声の支援をあてにしていなかったから、すべからく端正で力強く、それゆえに美しかったのだ。
吸血鬼ドラキュラ物の元祖となった1922年製作の古典的作品であるが、ドラキュラを扱ったすべての映像、ドラマを圧して面白く、芸術的な完成度が高い名作である。
吸血鬼ノスフェラトゥ 新訳版 [DVD]
アイルランド出身のブラム'ストーカーが著した原作「ドラキュラ」は、それぞれの登場人物の記録、日記、手紙という形式で書かれています。ひとつの物語として世に出たのは、この映画が最初ではないかと思います。この映画のドラキュラのイメージが有名なクリストファー'リーのドラキュラ映画へとつながって行くように思います。白黒、無声の中で、演技、光と影、画面構成で恐怖を演出しています。ネズミの映像はモンタージュの効果を出しています。パイプオルガンの音楽と英語の字幕、日本語字幕は後付けですので、この映画があ新訳である由縁です。ドラキュラ映画はこの映画からスタートしたといってもよいでしょう。だまされたと思って買って見ても、500円ならお買い得です。