逃亡者
“叙述ミステリーの第一人者”“語りの魔術師”折原一の47作目の最新刊は、’95年の『誘拐者』から始まり、累計46万部を突破したといわれる<・・・者>シリーズの書き下ろし長編である。
実際に起こった、殺人犯福田和子の逃亡事件をモチーフにしているだろうと思われる物語である。友竹智恵子は、持ちかけられた交換殺人に乗って、知人の夫を殺してしまうが、警察の不手際で脱走し、殺人事件の時効である15年をひたすら逃亡することになる。
いつもの折原作品と違い、大部分は彼女の逃亡者としての読み応えのあるストーリーが展開される。身分を偽り、顔を変え、出会う人々に支えられながら、ひたすら日本全国を逃げまわる智恵子。彼女を執拗に追いかけるある刑事と、顔に泥を塗られ復讐に燃える夫。何度もあと一息というところで危機をすり抜ける場面の連続で息をつかせない。
いつもの折原節とは違う、真剣で“真面目”な小説だなと思ってエンディング近くまで圧倒されて読み進んでゆくと、そこはさすがに折原一。独特の、フォントを換えたパソコンサイトの表現と、各章の幕間のエピソードが一気に収斂して、衝撃のサプライズが用意されていた。
本書は、最後の最後に折原一らしい“どんでん返し”があるものの、大半が智恵子のスリリングで気を抜けない“読ませる逃亡劇”で、ボリューム満点の力作である。
逃亡者 [DVD]
デビッド・ジャンセンの逃亡者を知っている世代!しかも、それにはまって、正しかるべき正義も時として盲ることがある・・・などど低い声でつぶやくことがある夫のような人には、逃亡者はデビッド・ジャンセンしか、ありえない!エリオット・ネスはロバート・スタックでなければ、存在しない!などと頭から否定!なのですが・・・やはり、このハリソン・フォードの逃亡者、さすがだなー、と思うほど、無実の罪を着せられた、人格者リチャード・キンブルの孤独な戦いを、暖かく、骨太に、エキサイティングに演じてくれている、と思います!そして、ジェラード警部を演じたトミー・リー・ジョーンズの、顔のしわの味のある存在感!かー!!!本当の男の存在感、とは、こういうのを言うんだなー!!!!と、しびれてしまいます!4年間の逃亡(テレビで)を2時間足らずで済まされてたまるか!と言っていた夫ですが、列車事故のCGとか、ダムの滝に飛び込む、あの、感じ・・・とか!やはり、魅せますよねー!!!テレビで毎週やるのではないから、キンブル中心の話の展開のドラマより、キンブル対ジェラード!になっている映画の緊迫感も面白です。アンドリュー・デイビスという監督さん。こんなに面白い映画を撮るんだから、巨匠になるような名作を連ねたキャリアかと思いきや・・・イマイチそうでもない感じ。昔のハリウッド時代と違って、今は、スピルバーグ以外、すごい作品を作り続ける監督さんというのは、あまりいなくなったのかも・・・とも思います。ところで、ドラマでの最終回は、この映画のように、ちゃんと罪の真相は解明され説明されたんだっけ・・・?と、覚えていないのです・・・映画での結末は、犯罪がありがちな莫大なお金が動くアメリカの薬業界で、現代風でなるほど!と思ったのですが。なお、ドラマの逃亡者ができたきっかけは、妻殺しの事件が実際あったそうで、無罪になったり、わからなかったり・・・と真相は解明されていないようですよ・・・涙
ドラマCD 逃暴者-ユウキ編-
森田さん目当てで買いました。
ダミヘ使用とタイトルから若干大人向け(キス音とか豊富)な感じかな、シリアス多めかな〜と思いましたが、ギャグ調というか笑えるシーンが多くてとても楽しいです。
森田さんの演技も流石と言うべきか、最初の逃亡者として脅すところはちょっと怖く、コミカルなシーンはとにかく面白かったです。
ハッピーエンドはとにかくいちゃいちゃしてる感じですね。本物のカップルみたいな体験ができると思います。
森田さん演じるユウキの愛あるからかいにキュンとしました。
バッドエンドは短いながらも悲しくてつい泣きそうになりました。
なのでバッドエンドを先に聞いてからハッピーエンドを聴くことをおすすめします。
森田さん目当てで買いましたがシナリオがとても良かったので、このシリーズ次が出たらまた買いたいと思います!
TBS系日曜劇場 逃亡者 オリジナル・サウンドトラック
ドラマを毎週欠かさず見ていました。音楽を聞いただけで、映像が目に浮かびます。切ないサックスの響きにもうっとりします。また、オープニングテーマは、どきどきします。ドラマ「逃亡者」のファンなら、きっとわかることでしょう。