宇宙の誕生・ビッグバンへの旅 (ホーキング博士のスペースアドベンチャー3)
1巻のときから、3巻がず〜と楽しみでした。
1巻より、2巻、3巻と進むごとに、たしかに内容は難しくなるので、
全部わかったとは言いがたいですが、
でも、3巻を読んで、いま、この宇宙物理学の最先端のところで
どんなことが話題になっているのかが、
なんとなくイメージできたように思えました。
そして、それがどのくらい最先端かというと、
発売の直前にNHKハイビジョンの番組でホーキング博士が登場する番組が
あったのですが、そこで語られていた世界が、まだこのシリーズ「2巻目」の
内容だったことです。
そして、この本の発売後ほどなくして、まさにこの3巻目でカギとなる「ヒッグス粒子」について
新たな発見があったことです。
この本を読まなければ、新聞の一面にその囲み記事をみつけても、私は何も思わなかったでしょうが、
そのニュースを喜びを持って読むことができたことに、一人で感動しました。
こんな文系の物理ニガテな私も、喜ぶ仲間に加えてくださって、
ホーキング博士ありがとうございます!
宇宙に秘められた謎 (ホーキング博士のスペース・アドベンチャー 2)
たしかに内容は期待通りなのですが、この本の1(宇宙への秘密の鍵)の末尾で、続編(この本)がすぐでるように書いているのに、この2号がでるまで非常に長く待たされ、子供に10回以上催促されました。発売元も続編のでる時期はある程度わかっているのだろうから、子供にすぐ続編がでるような期待を持たせないようるような書きかたはつつしんでほしい。
宇宙への秘密の鍵 (ホーキング博士のスペース・アドベンチャー 1)
ホーキングの書く物は、本人はごく簡単に書いた積りであっても、どれをとっても我々門外漢にとってはなかなか歯がたたないものが多かった。今回は、違う。小説自体は娘のルーシーが書き、ホーキング自身は、いきなり現れるコラムを担当したのかもしれない。はっきりいって、子供だけに読ませておく手はない。いい年をした私自信、地下鉄を乗り過ごすほど、ページをめくるのも煩わしく感じるほど、一気に読んでしまった。
本書は、スーパー・コンピューターを使った冒険宇宙旅行シミュレーションを小説の主な内容とする一方で、太陽系宇宙の恒星と惑星、衛星の基本的な説明を進めている。またブラック・ホールの成り立ちも巧く説明してくれている。最新の高解像度の天体写真がついているのもいい。
しかし、やはりイギリス風味満載の小説である。陰険な教師、いじめの同級生が出てくるのも、ハリ・ポタ同様、さすがイギリスだし、やはりこれらがないと、この国の雰囲気が出ないのだろうか。少々、冗漫な書き方の箇所が無いでもないが、ストーリー自体はとても面白い。(第2巻へ続く)という最後のコメントが妙に悩ましい。それにしても、ピンクの豚が主人公ジョージのペットとは!