ミッションスクール (ハヤカワ文庫JA)
例えば火浦功とか岬兄吾とかの80年代ドタバタコメディを彷彿させる文体とストーリー展開(まあ、あってないようなもんですが)を許せるかどうかで評価は決まりそう。私は懐かしさもあってOKだけども、人によっては「今さら・・・」かも。
猿駅/初恋 (想像力の文学)
夢といえば実現性を予め想像できる「目標」的なものと、
まったくその撹拌性に限界の片鱗すら窺えない「ずぶずぶ」な容赦ない深遠な世界での
できごとの二通りがある。
もう「恐ろしい事態」である。
想像世界が活字になっているので、トリップした感覚を平然と保ちながら、
不安定に「気持ち悪くなる」感覚を楽しまなければならない。
もう、微笑ましいほどに妙な寂寞と荒涼が紡がれる。
体験してみてほしい世界かも・・・・。
サゴケヒ族民謡の主題による変奏曲 (講談社BOX)
ハヤカワのミッションスクールに近いです。
あれの、最もカオスな話をダークに振って、集めて短編集にした感じ。
田中哲弥好きでも好き嫌い分かれると思うけれども、
何も考えずに手を出せば失敗したと感じるかも。
また、田中哲弥の長編が読みたいな。