まるごと!東京魔人學園伝奇
手に取った時は「ちょっと薄い?」と思ったのですが、読んでみるととても楽しめました。
キャラの通信簿(しかも形式は割と真面目)なんてファンブックに載せるゲームは魔人ぐらいだと思います。
描きおろしのイラストも多めです。
記事量的には剣風帖>外法帖の感じがしました。
内容は大体
・魔人ゲーム・CD等の一覧年表
・剣風帖キャラの通信簿
・性格診断/外法帖(アンケートに答えていくと、あなたはこのキャラタイプ、というものです)
・アンケート結果(人気投票・恋人にしたいのは?等)
・制作サイドへのインタビュー記事
・お遊び企画の新作紹介(RPG風等のゲーム紹介で描き下ろし有りです)
・キャラの描き下ろしタロットカード
です。
当然、魔人シリーズを知らない人にはあまり価値のない本ですが、アンケートあり、お遊び企画記事ありで
ファンなら楽しめると思います。
水木サン大全 [DVD]
全編にわたり私は笑顔で見ることができました。なんか面白いんですね。癒し系DVDとでもいうのでしょうか。一つ不満があるのですが、カットされている部分がたくさん有るんですね。どうせならもっと収録してほしかった気もしますが…。お金に余裕のある方、水木しげるに興味のある方ためしにどうでしょうか?
ノロイ プレミアム・エディション [DVD]
……なんてこたぁ決してありません(笑
いい大人が見れば、この映画がノンフィクションか否かなど一瞬で見抜けます。問題はその上で楽しめるかどうかですね。タネを知ってしまった手品と同じだと思えば、酷くつまらない映画としか思えませんでしょうが、「これはそういうものなんだ」と割り切って、単なるホラー映画として見れば、そこそこ面白いと私は思いました。少なくとも、登場人物の一人、霊能力者・堀光男は一見の価値アリ(笑
ただこの映画、あまり小さい子には見せない方がいいかも。私はこれを劇場で見たのですが、隣の席で見ていた小学生くらいの女の子が真剣に怖がっていたこと、それから、劇場を出るとやはり小学生くらいの男の子がこの映画のポスターをじーっと見つめていたのが気になりました。信じちゃってるんだろうなぁ……。
追記。
特典ディスクに収録されている未公開シーンは、この映画が気に入った人には興味深い内容です。
堀光男が何故あのような格好をしているのか、儀式に使われた犬はどのようにして死んだのか、などが明らかになります。
アラマタ大事典
博覧強記のヒト、荒俣博士が監修した事典。001【アラマタ・ヒロシ】から、303【ンゴロンゴロ】まで、取り上げたものについての薀蓄、解説、好奇心をそそる話が全部で303項目、掲載された一冊。
まず、取り上げられた項目が雑然としているようで、監修のアラマタ博士の嗜好がさりげなく出ているところがいいですね。目次に行く前に、口絵のような感じで10の項目が紹介されているのですが、その項目を並べてみると次のとおり。【アラマタ・ヒロシ】【浮世絵】【カクレクマノミ】【ガラパゴス諸島】【スペースシャトル】【ダ・ヴィンチ】【客家土楼(はっかどろう)】【ヘラクレスオオカブト】【妖怪】【ラフレシア】。
この10の項目の雑然としたざっくばらんさ、真面目な顔して妙なこと考えているみたいな雰囲気に興味を持った方。迷わず、さっさと本書を購入しましょう。いろんな(うろんな?)世界をあちこち引きずり回される、あいや、案内してくれるある種、未知の世界へのガイドブック的な楽しみが味わえるのではないでしょうか。
【トランプ】と【トロンプルイユ】が右左に並んでいるかと思えば、【ウンコ】【オナラ】の項目があったり、【くだらない】【だらしない】なんてとらえどころのないものまであります。
一頁ないし二頁にひとつの項目に掲載された写真や図版にも、なかなか興味深いものがありますねぇ。【ガリガリトンボ】のつくり方の写真とかね(笑)
格好の退屈しのぎになる、トイレあたりに常備しておきたい本。
妖怪水木しげるのゲゲゲ幸福論 [DVD]
水木さんファンとしては見逃せない!と購入しました。
今までの水木本とかDVDとはまったく違う、濃い内容で、大満足でした。
途中にはさまれる、京極夏彦、荒俣宏、南伸坊、呉智英との座談がまたおもしろい。
そして、これまであまり紹介されなかった青年時代の絵や壮年期のパプアニューギニアでの家族フィルムなど、すごい取材力だなーと感心。
最終的には、水木さん流の幸せ_と、家族の風景、家族の歴史が描かれ、ホロっとしてしまいました。
もはや水木さんは漫画家という説明だけでは説明つかない、むしろ哲学者です。
何度ナも観たい作品です。