グラスボーイ〔GRASS BOY〕強力ガスバーナー 草刈機よりも凄い
氷点下で着火してみましたが、この気温下でも轟音とともに激しい炎を体験できました。ノズルをかなり回転させないとガスがでない安全装置も好感触です。何より想像以上に軽く、灯油式に比してかなりコンパクトです。汎用バーナーのノズル部が長いもの(火力が半分以下のタイプ)と重さも大きさもほとんど変わりませんね。送料含めても安価で購入でき、性能にも満足。大変感謝です。(火力調整も細かく設定できました。)
ただ、12000KCAL、燃焼時間は30分が正解なので、表記が8000KCAL、40分というここでの表記のは間違いです。(他のサイトでも間違ってますよね?)性能が、表記よりも実際には「ヨイ」ので、まったく問題外ですが。。。(その分燃費は当然悪化しますけど)
目的;キャンプ用の焚き火、炭の着火用に購入しました。いわゆるチャコールスターターとしてです。(一般的なトーチ型の汎用バーナーで炙ってましたが、このほうが時間短縮が容易と考えました。)
定番のユニフレームのチャコスタも所持してますが、バーナー着火では時間がかかりすぎて毎回着火材が必要である点と、そのために毎回購入する必要がある点でその回避策です。(忘れてしまったり、付近に店がない場合など。)
また、焚き火用の薪も原木丸太から自作しているため(広葉樹中心のため)着火にかなり時間がかかっておりました。樹皮を別に乾燥させ、その樹皮に着火させて薪をくべるという正攻法ですが、樹皮乾燥コーナーも容積を取るため、何かよい方法を検討中でした。細かく割ってくべていく方法も楽しいのですが、コレであれば一発着火が可能かと思います。(焚き火台が、炎が高温すぎて溶接個所が壊れるかも知れませんので、注意が必要でしょうね。)
庭の除草にも使えますし、非常によいものを購入できました。ありがとうございました。
マンホールのふたはなぜ丸い?―暮らしの中の数学
この本には、算数・数学好きならば知っている話も載っているが、初めて知る話がけ
っこう載っていておもしろい。
何台かあるエレベータ。特別な制御をしないでいると、この何台かあるエレベータは
必ず近くの階に団子状にまとまってしまう。
なぜか。
自転車は止まっているとすぐに横に倒れるのに、走っていると倒れにくい。
なぜか。
寺の屋根は直線的な平板ではなく、横から見ると内側に反った曲線を描いている。
どういう意味があるのか。
丸いケーキを5等分する場合は普通に同じ形に5等分できる。しかし、正方形のケーキ
を5等分する場合、普通に5等分するとケーキの体積は同じになってもクリームのついた
面が不公平に配分されることになる。どう切ったら、ケーキ自体もクリームの量も5等
分できるのか。
本書を読むとこうしたことがよくわかる。
マンホールのふたが丸い理由は想像がつく人も多いだろうが、それを知っている人も
買って損はない良書であると思う。
マンホールのふたはなぜ丸い?―暮らしの中の数学 (日経ビジネス人文庫)
古代ギリシャの人々は、『美しいもの』の中には必ず数学が隠されている、と考えていました。音楽にも、絵画にも。現代においても、数学はいろいろなところに何食わぬ顔をして隠れています。マンホールのふたやノートの形の中に。競馬やオセロなどの遊びの中に。日本の伝統である家紋や麻の葉模様の中にさえ。時には、平均以上の給与をもらっている人は2割から3割にすぎない、という冷酷な事実も明らかになってきます。これではまるで人間は数学に操られているようにさえ思えてしまいます。
では、数学に代表される『理性』の対極にあって、人間を人間たらしめていると思われる『感情』は、入る余地はないのでしょうか。たとえば、利用価値と保管費用の関係では、物置に3年以上使わないものは捨てたほうが得、という結論になっています。でも、私には捨てられません。子供たちが小さいころ使っていたぼろぼろのいす、私が中学校に入学したとき、両親が買ってくれたもう動かない腕時計・・。著者はこれに対して、『捨てなさい。』とは言っていません。『読者の皆さんはどう受け止めるだろうか。』と、投げかけています。この辺が、数学者としては異色の道を歩んだ著者の考えの柔軟さの感じられるところです。