brown eyes
14年ぶりのアルバム。
やわらかかつクールで透明感に満ちた甲田さんの声は
相変わらず美しい。80年代と全く変わってないです。
薄味でアンビエントな雰囲気も従来どおり。
飽きの来ないスローなメロディーが散りばめられています。
同じスタイルで長年にわたって活動してくれるのは
ファンにとっては嬉しいことだと思います。
dip in the pool
~この中でSilenceという曲がありますが、
この曲が象徴するようにdip in the pool のアルバムは静謐で汚れのない世界。
木村達司のつくるトラックは、 どこまでも美しく、すべてのものを漂泊してしまう、
それだけで完成された世界です。 でも閉じられたイメージも無機質な印象も受けません。
音数は少ないのに豊穣です~~ 。
広がりのあるとてもリッチな音世界なのに、 時に無音のような印象を持ちます。
雪が積もり、すべての音が吸収されてしまった朝の景色、
世の中の醜いもの、汚いものも雪に覆い尽くされ、
その一面の白い世界に立ち尽くすとき、 自分の中のノイズや歪みや澱みが溶けていき、
少しだけ透明になれた気がする。
dip in the~~ pool の音楽は、前夜から積もった早朝の雪。
凛とはりつめた空気。
眠るときにヘッドフォンで聞いていると、天使が舞い降りてきます。
いや、あなた自身が天使となって、
羽が生えて飛んでいってしまうことでしょう。
どのアルバムもどの曲も好きですが、
やはり日本での1stアルバムの中の曲が一番好きです。~~
一言でいうなら神無き時代の賛美歌とでもいうべきでしょうか~
10 PALETTES
私が初めて聴いたのは、むっかーし、ケンタッキーのCMとか、クリスマス時期にながれてた、「ミラクルプレイ」という曲です。すっごく綺麗な曲だと思います。ただ、CMに使われていたのがどのバージョンなんだか、特別バージョンなのかわかりません(CMのは日本語だったので)。モデルだった甲田益也子がヴォーカルでほとんどが英語ですが、ドイツ語と日本語の歌も入ってます。不思議な感じです。妖精の国という感じでしょうか。エキセントリック・オペラを思い出すような気もします。声がとても綺麗だし、日本語の詩とかは個性的で、聴けば聴くほど好きになると思います。ただ、今でも入手できると良いのですが。