深想心理 二重螺旋 5 (キャラ文庫)
繰言のように同じ文章が続き、中々先に進まない最近の吉原作品。
今回も…と思っていたら意外に内容がありまして嬉しいかぎりでした。
Hは少な目ですが、ナオと雅紀のラブ度は上がっててホッとします。
裕太もかなりしっかりしてきて、3人の絆も一層強くなったようです。
番犬トリオも健在で、尚人を背に庇うナイト桜坂も楽しめました。
極悪非道の父親もどうしようもないわね、まったくマスコミもヒマだね、と思いますが話の展開上は必要なのだし仕方ないですよね。
しかし、女性に対して悪意があるのかと思えるような沙也加の描写はどうなんでしょう?
いくらBLでも酷すぎるような気が…。
そして内容も後書きにもあるように、ここまでやりますか…?
BLでなくてJUNEだからアリなのだそうですが、何かJUNEというより橋田ドラマのような気がしてきました。
次巻では、もうこれ以上ドロドロにはならないことを祈ります。
先生!中国語文法のここがわかりません!
わかったようでわかっていないことが多かった中国語の文法ですが、この本でだいぶ知識が整理できました。読み物に近いので、1回読んだだけだと、確かにわかったつもりになるだけかもしれませんが、中国語の例文をよく読んだり、練習問題を解きながら何回か説明を読むと、だんだんわかってきました。練習問題を解きながら、説明を読みなおすといいかもしれません。その点練習問題や例文がたくさんあるのはとてもいいと思います。とにかく丁寧に説明しようとしている姿勢はうかがえました。読みやすいですし、あまり似たような本もないので、文法に悩む方は、1冊持っていてもいいと思います。
シャーロック・ホームズのドキュメント (創元推理文庫)
イギリスの女流推理作家による正調贋作ホームズシリーズの第4集。
コナン・ドイルの手になる、所謂「聖典」に登場はするが未発表のものが発見された、
というスタンスを堅持したまま、ストーリーの面白さも保っている、好作集。
第4集には、推理小説好きなら知らぬものはない、「『パセリがバターに沈んだ様子』
をホームズが見てから見事に解決をみた事件」が収められている。この事件に挑戦した
作品の中でも、レベルの高いものとして楽しめる。
おまけとして、未発表の原稿を「手に入れた」ジョン・F・ワトソン哲学博士による
ボヘミア王の正体に関する考察が添えられている。
最後の最後までシャーロック・ホームズが実在したことを貫いている上質な贋作集。
聖典を読込んでいるファンもたっぷり楽しめるだろう。一連のシリーズ中でも上質な一冊。
リュパン対ホームズ (創元推理文庫 107-2 アルセーヌ・リュパン・シリーズ)
作者のモーリス・ルブランは、自身の創った怪盗紳士リュパンの敵役としてイギリスの超有名な探偵ホームズを自分の作品に登場させました。
ホームズの生みの親アーサー・コナン・ドイルが勝手にホームズを登場させたことに抗議したため、ルブランは、二作目でシャーロック・ホームズの名前をエルロック・ショルメスという名前にしています。(つづりで、"S"を移動させただけ。)
ただし、日本語訳では、"ショルメス"では読者に伝わらないため、"ホームズ"とする文化があるようです。
内容はというと、やはりフランス人の目から見た対決モノになっていて、ホームズに対してリュパンの方が余裕しゃくしゃくです。
リュパンのやることなすこと派手で、「国民的怪盗」を自任するだけのことはあります。
リュパンシリーズに出てくるホームズは、フランス人の悪洒落だと認識しておけば、ホームズファンも腹が立たないかも。
私は二人の対決を楽しめました。
勝敗は、、、。読んでからのお楽しみですね。