ラプソデイ-クラシック・パールマン
パールマンの演奏ですから、当然のことながら幸せな気分になれます。
録音も1990年代後半以降がほとんどなので、円熟したまろやかな美しい音色がひときわ沁みます。
選曲もちょうどいい具合で、ポピュラーになりすぎず、それでいてリラックスして楽しめました。
ウィリアム・ウォルトンのカンツォネッタ、それからパガニーニのヴァイオリンとギターのためのカンタービレ、
それからヨーヨー・マのチェロとのアンサンブルが楽しいユーモレスクが私のお薦めです。
シンドラーのリスト スペシャル・エディション 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD]
スピルバーグがあからさまにオスカー狙いで作った作品、
イスラエルのパレスチナへの介入、
遡ればイエスを見殺しにしたユダヤ人。
いろいろ、映画興行的な部分、戦争とは上に従うもの、政治的背景、もろもろ意見はあるでしょう。
ですが、この映画の素晴らしさは単純に金儲け主義だった男が、ユダヤ人と関わるうちに、心を変化させていく。。。
そして最後は自分はもっと命を救えた!私はそれができなかったと涙ながらに吐露する。
おそらく演技を超えた、リーアムの涙であると感じ取れたからこそ、多くの人は心打たれる。
人が人の命の重さに気づく、単純に1人でも命を救おうと奔走する。
ただそれだけでいいじゃないか。
スピルバーグの演出、リーアム・ニーソン、レイフ・ファインズ、キングスレーの演技。
珠玉の作品です。
この作品にごちゃごちゃ文句をつける人間に僕はなりたくない。
私はシンドラーのリストに載った (新潮文庫)
映画を観て買う人が多いと思います。が、本書は映画とは別の切り込み方で、映画「シンドラーのリスト」に載った人たちと周りの人間(親兄弟や親戚)のその後の人生の転移や、人生観などを書いています。映画と同じような起承転結を期待すると外れます。ホロコーストを生き抜いた人々のその後の人生集、という形で評価されるべき本です。
Schindler's List
スティーヴン・スピルバーグ監督によって映画化された"Schindler's List"(邦題:シンドラーのリスト)の原作。英語のレベルは、Penguinシリーズでは最高の位置づけになっているが、比較的平易な言い回しで書かれている。高校生から読める程度の内容。
舞台は、第二次大戦下のドイツ。ナチスによるユダヤ人迫害は日々進行していく中、果敢にも実業家オスカー・シンドラーは一人でも多くのユダヤ人を救おうと試みる。
シンドラー自身は、金髪で背の高い、ナチスにとって理想的な「ドイツ人像」そのものの容姿。しかし、ナチスの姿勢に納得できない彼は、自らの工場にユダヤ人を労働者として雇いいれる。そして、自分の工場はドイツ軍に必要不可欠な物資を製造しているとし、工場の閉鎖を回避。工場は、ユダヤ人にとっての一種の<聖域>となった。
彼のビジネスマンとしての圧倒的な人脈力や常に一枚上手のかけひきは圧巻である。そして、何より自らの利益も危険をも省みない姿は、読むものに感動を与える。