あすなろ白書~TVサントラ
S.E.N.S がはじめて単独で音楽を担当した(10th アルバム「YAH YAH YAH」は、チャゲ&飛鳥との共作)作品であり、同時に、今でも名盤に数えられるサウンドトラックの傑作です。
まず印象に残るのは、すでに S.E.N.S の代表曲にもなっている「2. レクイエム~行ってしまった朝~」と「6. 風のように~メインテーマ~」でしょうか。けれども、11th アルバム「人と時と風の中へ」同様、ほぼアコースティックな曲で固められたこの作品には、優れた曲が多く、「12 .追憶」とそのヴァリエーション「9. 想い」、また、「風のように」のヴァリエーション「3. 明日の風」「4. 風のように (Guitar Version)」も優しく心に響きます。
全体的にメロディの美しい、澄んだ曲調のものが多く、どんなときに聴いても優しい気持ちになることができます。S.E.N.S の作曲ではありませんが、「8. 主よ、人の望みの喜びよ」や「10. TRUE LOVE (Instrumental Vesion)」の編曲、このアルバムで唯一、シンセをメインに置いている「11. 時間の階段」も聴き逃せません。
もちろん、S.E.N.S のアルバムは、どれもそうなのですが、単純にサウンドトラックと捉えるのはもったいない、一つのアルバムとして十分に味わうことのできる名盤です。
あすなろ白書 DVD-BOX
「月9」の中で一番学園色が強かったドラマかもしれません。(最近では「のだめカンタービレ」があるので、双璧と言った方が良いか・・・)
始まりは入試の日。そして中盤を過ぎるまでは完全な学園青春ドラマの原則を押さえ、後半は主人公が社会人になって、結末へと向かう展開になります。
「掛居くん」と「なるみ」と「取手くん」の近づいては離れるストーリーに、「星香」の片思いと「松岡」の特殊な愛が絡む展開。そこに「掛居くん」の複雑な家庭環境と「松岡」の事故が、観る者を夢の中から引き戻すアクセントとなって存在します。
俳優陣では、筒井道隆が「掛居くん」の存在感を重過ぎず軽過ぎずに演じ、世間知らずの「なるみ」を石田ひかりが熱演。また、一番難しい役どころである 「取手くん」を髪の短い木村拓哉が好演し、鈴木杏樹や西島秀俊も好感の持てる役作りでこなして、5人の群像がその状況の重さのわりに、爽やかに描かれた作品でした。
主題歌は藤井ふみやの「True Love」、劇中のBGMはSENSで両者とも秀逸な出来ばえ。特にSENSはどの曲をとっても完成度の高さを感じさせます。
原作は柴門ふみ、脚本は北川悦吏子、演出は臼井裕詞というゴールデンコンビが
放つ名作に、「星5つ」の評価といたします。
あすなろ白書 (Volume 4) (小学館文庫)
以前テレビドラマが放映されていたので知っているという方もいると思うのですが、ドラマを好きだった方も、またそうでない方もぜひ一度読んでください.絶対にお薦めです.
特に主人公の掛井には感情移入できる方も大勢いると思います.壊れそうな傷つきやすい心と純粋さ、それを受け入れようとしない社会、自己を必死にコントロールして社会と折り合いをつけようと努力する主人公の姿には、誰もが本来持っていて、しかしどこかに置き忘れてしまいがちな少年のような純粋さをみることができます.
大切な、全てが光り輝いていた若い頃の心情を思い出させてくれるお薦めの一冊です.
あすなろ白書 DVD-BOX 1
テレビで何気なくみたのですが、なるみ役の子は、外国版花より男子にも出ていた子ですね。かなりかわいいですよ☆(ちょっと幼い気もしますが;)
内容が日本版に忠実かどうかはともかく、ショーン・ユーや男の子達はかっこいいし、話も面白いです。
花男にハマれた人なら、一度見る価値ありです☆