清貧の思想 (文春文庫)
清く貧しく美しく。貧しいと言っても表面的な貧しさ(地位、名誉、財産、物等の無い状態)で、足るを知る事で心が豊かになります。スケジュールにびっしり詰めるよりも、ボーっと沈思黙考する時間を持つ事が、心を豊かにします。物欲を多く持つ消費者として、次々と無駄に費やし使い捨てていく上では常に豊かになれず、次から次へと満たそうとする為に欲しくなります。物を大事にし、自然と調和した生活が満足をもたらします。良寛やアッシジのフランシスコ等が在ります。死を初めとして、人其々の運命を素直に受け入れる事で、不安が無くなり心が安らぎます。
足るを知る 自足して生きる喜び (朝日文庫)
「清貧の思想」で有名な著者です。
よりよく生きるためには。
そんなヒントをこの本は与えてくれます。
基本は、老子ですが、
より分かりやすい言葉で、
より具体的に書かれていて、
すっと腑に落ちます。
この本に書かれているように生きられたらベストですが
読めば、よりよい生き方のきっかけを数多く与えてくれます。
すらすら読める徒然草
中野さんがテーマ毎に段を選び並び替えている点に特色がある。中野さんは恐らく「死」と「老いてどう生きるか」に関わるテーマを中心にしたかったのではないかと思うが、一般向けにするために焦点が拡散してしまった感がある。もったいない。僕としても、「老いてどう生きるか」にもっと深く突っ込んだ個人的解釈の展開が欲しかった。