柳条湖事件から盧溝橋事件へ―一九三〇年代華北をめぐる日中の対抗 (研文選書)
パッショネートな感情論が歴史を歪めていく中、この筆者はジャーナリストらしき、中立性を保って、現実を精査している。
日本の軍部:陸軍のメンタリティーは今日の「保守」と呼ばれる人々と同じだと、つくづく感じた。〈保守ではなく、極めて言葉が汚く、攻撃的であり、他者を容易に貶める。そして極端に排外的である。〉当事の軍部は、「抗日、侮日、反日を膺懲すると」北支、華北に侵攻したのだ。今の「保守」が実働部隊持ったら、やりかねない。