母と神童―五嶋節物語 (小学館文庫)
輝かしい五嶋みどりの演奏の裏にはこんな大変な生活の日々、心の病との葛藤があったんだと初めて知りました。神童が故の苦しみなど読んでいて心が痛みました。母、節と歩んできたアメリカでの生活、そして母から自立していくみどりの姿が読み取れました。非常に読みやすく節という人間像もわかりやすいです。音楽をやっている人、そうでない人にも是非皆さんに読んで欲しいです。
カーネギー・ホール・リサイタル [DVD]
つい最近には、そこで、ハイフェッツが、ラフマニノフが、ルービンシュタインが、演奏した舞台、カーネギーホールで、弱冠18歳の少女が、憂愁に満ちた音色、明るく闊達な音色を、自由に、曲想にあわせて、奏でる巧みさ、奔放さに、敬服する一枚である。しかも、カーネギーホール創立100周年記念行事の一環として、舞台に立ったのであった。その大舞台を、見事にこなし、聴衆を熱狂させた貴重な記録である。視聴しながら、感嘆するばかりであった。
Ryu フォト&エッセイ (DVDつき)
フジテレビのオデッセイを毎年楽しく見ていた龍の隠れファン。7歳の小さな小さな龍が一生懸命バイオリンを弾いていたのが可愛かった。この本は、ちょっと高いかなと思ったけどDVD付きで内容が濃くて文句なし!!!映像も楽しめて龍の文章も楽しめる。龍の成長の記録、ニューヨークでの龍の生活、空手も超一流でバイオリンだけでない龍の多彩な才能がよく分かる★JRで使われたCMも改めてみるとホントかっこいい。バイオリンのうでも確実にあがっているのがよく分かる。最後の曲はCDには入って無かったけどすごい情感あふれる曲でぜひ聞いてみて。お姉さんの世界的バイオリストの五嶋みどりとの姉弟関係も貴重な映像だと思った。龍の魅力満載のこの本は超おすすめ。17歳の龍が光って見えた。この本を買った人は絶対龍のファンになるよ。
「天才」の育て方 (講談社現代新書)
ヴァイオリニスト五嶋みどりの母が、その育児について語った本。
繰り返し同じ趣旨の話が出ることがある。講演をもとにした文章である
ことが原因だとは思う。
たまたま無料で教えられるもの(バイオリン)を教えたという話が最も
印象的。案外そのようなものなのだろう。家庭環境が子供の行く末に影響
を与えるということがあるが、自分が教えられるもの、そこに子供の運命
(進むべき道)がある場合もあるのだろう。参考になった。
五嶋龍 ヴィヴァルディ:協奏曲集《四季》他
最もよく知られている曲の一つだが、これまで聴いてきた曲とは違う印象を受けた。四季を聴いて、これほど伸びやかで、透き通っていて、無限のかなたから届いたメロディが目の前をすっと通り抜けまたかなたへ行ってしまうようなスピード感というのを感じたことはなかったと思う。年を重ねるたびに、技巧と表現力が加速度的に増していく。やっぱり五嶋龍はすごい。