久しぶりにDVDで観ましたが、映画館で感じたあの感情が色あせることなくよみがえってきました。 『好き』と言うたった2文字を言いだせない、あおいの不器用さ。 『本当に大切な存在』が誰か気付けない、智也の若さゆえの鈍さや弱さ。 …でも、もしかしてなんとなく気付いても二人共 近くなりすぎて今の関係を壊したくないと思ってしまう、そんな気持ちもすごく分かる。 そんな二人の姿は、観ていてはがゆく、いじらしくして。そして、あおいをとても愛しく感じました。 ひたむきに生きるあおいを演じた上野樹里さん。確かにこの作品の中で『佐藤あおい』が存在していました。上野さんとあおいが同化している、と思えるほど。 智也演じる市原隼人さんは『受け』の芝居を好演してくれたと思います。(この智也の役は実はすごく難しいと思います) 小日向さん蒼井優さん佐々木蔵之介さんら脇役の皆さんもあおいや智也とのつながり、絆を演技でしっかり表現してくれています。 主人公達と同世代の方にはもちろんおすすめの作品だと思いますが、学生時代が少し昔になってしまって、あの頃の感情を忘れてしまって、あくせくと仕事をしている世代の方にも観てほしい作品。仕事で疲れきった心にしみます。 心にしみわたったあと、虹を観たときのような透き通った気持ちになります。 大切にしたい作品の一つです。
私が一番心の残ったのは、精子ドナーの父親に合うところ。 父親が娘への気持ちを淡々と語っているところがすき。 そこ言葉一つ一つが自分に語りかけているような気分になった。 デビュー作とは思えない仕上がりだと思う。
人はキレイゴトだけでは生きて行けなくて
でも、心の赴くままに生きて行ける訳でもない。
本当の恋、本当の愛。。。
それを叶えて行くためには
自分の心と身体と
そして、回りの条件も
満たされて行く事が必要
入れ物だけでも駄目だし
心だけのままに突っ走れる訳でもない。。。
主人公の少女が既婚者の男性との愛を通じて
全てが満たされる愛を探して行く
真実の愛の溢れる物語。
正確にはもの凄い形相で死んでしまう、伝説の「リング」と同時期の作品だが、こちらは主役である。主題歌も歌っており、これに関しては微妙だが(笑)竹内結子らしさはこのころから
十二分に発揮されている。下山天監督はこんなにも映像的センスに優れた作品を世に出していたのに、このあと「弟切草」「マッスルヒート」「SHINOBI」と坂道を転がるようにヘンになっていったのが不思議である。安藤政信はさすがに観ていて安心できる演技だが、伊藤かずえの艶っぽさも最高だ。竹内結子はアミという女性を繊細な感情で演じていて、援助交際というダークな部分もサラッと見せる。傷ついている自分を隠すために、あえて反抗的で、かつ不安定な状態をデビュー作にしてこなしてしまうとは。TVドラマにも多数出演する女優だが、やはり竹内結子には映画が似合う。
上野樹里さん演ずる「あおい」に圧倒されました。
感情が波になって押し寄せてきたみたいです。衝撃でした。
失ってから分かるものがある。物語はとても悲しい話です。
蒼井優さんも素敵です。
この二人が姉妹を演じているのですが、やさしさと悲しさが伝わってきて泣きました。
泣いて驚いた映画です。
惹きこまれたのは、窓から外を見つめる「あおい」が物語を象徴する何とも言えない表情をしているところ。
鑑賞後に知ったのですが、上野樹里さんが撮影の合間に休んでいたところを撮影したそうです。
休みながら「あおい」になっていたのかもしれないとはある本に載っていた本人のお話。
そんな瞬間も逃さない監督のプロ根性感じました。
悲しいお話が大丈夫でしたら、心のリフレッシュに良い映画だと思います。
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