2011年3月の福島第一原発事故をうけて6月上旬に行われた講演会をもとに編集されたということですが、非常に落ち着いた語り口は読みやすくもあり、内容にも好感を持って読み進められます。
本文50頁弱というすぐに読める分量のものですが、「脱原発」、「再生可能エネルギーへの転換」について、とてもすっきりとうまくまとめられています。
ですから、もっと詳しく述べて欲しい、より一層の充実を望みたいという部分もありますが、それには次の1冊を自身で探しましょう。「わかる、使える〈はじめの1冊〉」というのが当ブックレットシリーズの謳い文句ですから、その点では充分でしょう。
日本の原子力政策に関しては、市民エネルギー研究所(文責 安藤多恵子 氏)による10頁程の解説が付されていますが、本文に比して感情的かと思います。内容的に妥当なものであってもマイナスに作用します。
自然エネルギーの基本、現況を知りたくて手にとった。自然エネルギーといっても、太陽光、風力、地熱、水力、バイオマスなど多岐にわたっており、それぞれ問題点を抱えながらも買取制度が始まったことで、自治体、事業者、NPO、住民個人においてもより推進力をつけて普及している状況を把握することができた。 この本をきっかけにより深いところまで知りたいと思うようになった。
日本における自然エネルギーの今を知ることができる格好の一冊。自然エネルギーが、市民エネルギーの上に成立していることも感じることができる。1人1人の力を集めることで、既存の社会システムの変更が可能なのだ!!
このドキュメンタリーでかかれていることは、ニューエイジや、作り話などではなく、すでに医療、食品、エネルギー、金融、各分野の研究者が「いかさま」が起こっていると個々にリークしていることで、疑いようのない事実ばかりだ。そしてその最終黒幕とされるのは、なぜかいつも同じ人物たち。これは偶然などではなく、実際そうだからだ。
各分野でリークしてきた人たちそれぞれは、ほかの分野のことは知らないし、陰謀論もよく知らない。自分の業界について語っているだけだ。けれど、そうやって各業界のこころあるひとたちが上げてきた声を、一つ一つを地球パズルのようにつなげてみると、このドキュメンタリーそのままになる。このドキュメンタリーの地球という大きな絵を見て生きるのと、知らずに生きるのとでは、これから翻弄されるだろう未来のさまざまなことにどう対処するかが違ってくるだろうと思う。事実は事実。批判はまずそれを認めてから、だ。この事実がわかれば、自分の不幸の源が、たどった先に、この地球の支配構造が影響していることがわかると思う。現代人がシステムの中であぶれ、希望を失って自殺を選ぶよりももっと建設的な方法を見つけることができると思う。
社会学者宮台氏と環境エネルギー政策研究所所長飯田氏との対談。新書なので読むのにあまり時間はかかりません。大まかにこれまで日本でどのように原発を推進し、また北欧などでどのように自然エネルギーを推進してきたか、その社会背景も含めて語られています。福島原発事故についての今後の対応についても両氏の考えが語られています。
本書は対談なので詳しい数字などは出ていません。今の原発事故とその社会的背景を考えるきっかけを与えてくれる本だと思います。原発反対とか推進とかとりあえず考えずに心を開いてまず読んでみたらいいと思います。いずれにしろ自然エネルギーは有用だと思いました。
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