楽曲の素晴らしさは、皆様が書かれているように最高です!
しかし、DVDが素晴らしいんです
京都大作戦2012の10feetのライブなんですが、熱さが伝わってきて最高でした! 4曲目のRIZEのJESSEの絡みやラストのサークル作りを見てると、マジで大作戦行きたくなりますよ!
血縁よりも強い絆で結ばれた、火野の「家族」のおっかさん、ドンばーちゃんがクローズアップされます。ラジオから流れる昔の歌をBGMに、年若い「家族」のため、すべてに決着をつけるため、自分が手を汚すことを決意したドンばーちゃん。 「なんてオテンバなバーサンだ!」と周囲が探し回ってオタオタしているそのとき、震えつつも覚悟を決めたドンばーちゃんの前にもうひとり、自分の手を汚すことを決めた人物が現れます。 この作品の読み応えのある理由のひとつは、男性向けの雑誌ながら、主人公の恋人役でもない女性もひとりひとり丁寧に描かれていることです。なかでも、主役ではないのですが存在感ばつぐん、「家族」の中心人物のひとりであるこのドンばーちゃんの女の一生が明らかにされるくだりは、涙ナシには読めません。ギャグもシリアスも過激な場面が多いのですが、そこを覚悟しておけば女性が読んでも面白いと思います。 そして、最後の惨劇がおこり、エピローグ。オヤジ世代の絆を受け継ぎ、たくましく育ってゆく子供たちの姿には一抹の希望があります。
10-FEETの7thアルバム『スレッド』2012年作
『筋道』『生命の糸』など様々な意味合いを持ったタイトル。
いかにも10-FEETらしい、様々な音楽のエッセンスがちりばめられたM-1、M-2の激しくアッパーな曲に始まり、
中盤以降は日本語詞による『CRYBABY』『求め合う日々』『淋しさに火をくべ』など夕焼けを見ているような、明るいんだけど、サビでちょっと切ないメロディが光る、そんな曲が続きます。
『シガードッグ』は前作『風』にどこか似た質感の、亡き友を思う曲だそうです。
とは言え途中途中にライブでモッシュ、ダイブで盛り上がりそうな『hammer ska』や、 重いハードコア調リフから、スカのリズムへの転調、それから更にサビでガラッと雰囲気を変える『SKANKIN' CHOKE BANGER』など10-FEETらしい、闇鍋のような←ごった煮ロックも聴かせています。
ですがやはりアルバム全体で聴いてみた時に『その向こうへ』『コハクノソラ』などの曲の印象が強いので、 彼らのアルバムの中ではやや異色というか、トーンが暗めのアルバムに感じました。
ですが決して駄作なんかじゃないですよ。速効性はないかもしれませんが、聴き込めばどの曲にも愛着が湧くグッとくる歌詞。よく作り込まれたメッセージ性が強いアルバムだと思います。
スレッド!!
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