オペラ・バスティーユに「トスカ」を観に行く前にあらかじめこれを観ておきました。お陰で大変楽しめました。
映画を観て、どうしてもサントラが気になり購入しました。主題となる曲はすばらしい曲ですが、このテノールの方は改めて聴いてみると、残念ながら良くなかったです。それで、同時にドミンゴの同曲のCDを聴いてみましたらすばらしかったです。このCDは、Kronos Quartetが数曲入っていて、それはすばらしいので、購入してよかったです。
すべてはムーティの棒のもとで行われる悲劇です。一幕の最初の音は、三幕の悲劇に向かって怖いくらいに持続します。きれいな音楽になりがちな三幕も弦のポルタメントによる効果など、トスカがこの上ない悲劇であることを再認識させてくれます。歌手では、テノールのリチートラが知的なカヴァラドッシをムーティの音楽に沿って好演していると思います。その他グレギーナもヌッチも期待通りの歌唱をしています。このCDは、ムーティの今の音楽の方向をよく示したすばらしい記録だと思います。
ウォルト・ディズニーの「ファンタジア」、日本映画界の巨匠・黒澤明の「夢」といったオムニバス作品に夢中になった僕にとって、この荒川静香さん推薦の「フィギュアスケート・アルバム〜銀盤のクラシック」は、もはや芸術と音による新たな世界への入り口です。とにかく、聞いてみてください。そして聞き終わった後で感じてみてください。『芸術と音もここまで来たか………』と。
近頃スカラ座の公演も例に漏れず演出が個性的になり、演劇性重視のようです。 それだけ上演に面白さや奥行きが楽しめます。 でも、プッチーニのようにヴェリズモオペラの場合、もう少し気楽に物語と歌手の歌を堪能したいとき、疲れますね。 全幕を通じて、舞台装置、大道具、小道具ともデフォルメされています。 ムーティの指揮は、意外にもポルタメントをかけたところがあり、新しい発見です。 なによりも一押しは、グレギーナのトスカ。 次にヌッチのスカルピア。 見どころ1:2幕でのトスカ対スカルピア 見どころ2:1幕フィナーレ群集の中でのスカルピアの独白
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