6巻で姿を見せた少年は、やはり現在のイエスでした。
カプセルが行方不明になったのも、フレイアとオーディンが事故に遭った後たどり着いたコテージでカプセルを発見したことも、そのカプセルがヨシュアのカプセルにすり替えられていたことも、すべては現在のイエス(子供の姿)の企みだということがはっきりし出します。
過去のアテナとイエスの出会いのシーンでは、予知者であるアテナはイエスの未来に暗黒を視、恐怖しますが、「それが望みなんだ」とこたえるイエス。フレイアとオーディンがいた未来の、人類が、種としての終末に至った分岐点のてがかりかもしれません。
コミックも7巻まで来ましたが、過去へ飛んだカプセルの残り5つのありかは未だ触れられず、アテナだけが吸血衝動をもつこと、アテナに血を吸われて生き延びた人間が不老不死になる理由も、ヴァンパイアが増え続けている原因も未だ書かれません。伏線が先延ばしになっているので星一つ減点。
オーディンはイエスが仕組んでいることを疑いはじめますが、イエスに先手をとられ、ロンドンの住居の監視カメラに収められた映像はイエスからの挑戦状。
フレイアのカプセルから抜き取られた「スピニチューム」は、ヴァンパイアの吸血衝動を消す作用があり、それを抜き取ったのはおそらくイエス。オーディンの住居にカプセル探査のマーカーを残したのは、他の過去にジャンプした5人の所在をイエスが知っていることの暗示でしょう。
子供の姿のもどったフレイアのファッションが華やかなのは、さすが佐伯かよの作画の冴え。女性の読者にはうれしい魅力です。
吸血鬼のギルド、前触れもなくいきなり塵と化すサードの吸血鬼、不明の5名の未来人、なぜフレイアとイエスは大人の姿から子供の姿になったのか、「スピニチューム」をイエスがどう利用するのかをめぐって今後は話が進むのではないでしょうか。
既に新しい作品がDVDとして発売されているだけに古い作品が出ることは驚きです。 この作品についていうとまず原作者のテイストを出しており、また挿入されている話も原作のものを使用しているため、大きな外れはありません。(傭兵対傭兵、ゲールの石油精製所の爆撃など・・・) またミッキーやグレッグ、サキに限らず、”トンキン湾の人食い虎”グエンや”不死鳥”チャーリー、バクシー、キャンベル、それから安田女史など周辺の脇役もちょこちょこ描かれています。話の展開についてはさすがに3話分で全てを描くことが無理で、まあ強引に政権陥落により終わらせてしまったなあって思いますが、それでも劇場公開までよく頑張ったと思います。 今は亡き塩沢さんや富山敬さんの声を聞けるのもこの作品の魅力ですが、配役がどうも今ひとつ合ってないなあと思うのは私だけでしょうか?(マッコイじいさんや安田女史についてはもう少し高めのテンションの方が合っていたかと思います) この時代のアニメはCGデータを活用する時代ではありません。しかし、戦闘シーンなどは演出を意識した描き方を苦労していたかと思います。また空軍の基地については自衛隊の基地を取材したという記事を読んだことがあります。 まあ未消化な面はありますが、昨今作成された「エリア88」(2004年版?)と比較すると原作者の意向を良く取り組んでいる点を評価したいと思います。
作品ももちろん面白かったですが、エンディングテーマに涙・・・ 当時私が大ファンだったニューローズが演奏してます! ドラムのTATSUYAさんが好きでした。
少年の姿のイエスが登場して前回の7巻が終わったがまさに続きから始まる
この間の目玉は「教授・・ヒロイン」の存在がキーワードとなります〜
@作画はごく丁寧で読みやすいので気が付くと最後のページになってる。
原作でも人気の高いエピソード、”フラメンコ・サヴァイヴァー”原案の第9話"音速のタイトロープ”、オリジナルストーリーの第10話”運命のコントレール”収録。オリジナルキャラでしゃばりすぎ、原作の世界観が無視されている、時系列がむちゃくちゃetc.原作ファン(含む私)からは散々不興を買った本シリーズではあるが、10話のシン-ミッキー-新庄の絡み方は全12話の中では唯一まともに見られた。”お金は無いけど、どうしても新作のDVDが欲しい!”という方への一本としてお勧めします。
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