このシリーズは今まであまり注目されていない独ソ戦の戦いを抽出して まとめているものだが、この本で書かれている内容も単独ではあまり本をみかけない。 B軍集団が行ったスターリングラード戦があまりに有名なので、このA軍集団 が行った油田奪取作戦の方は大抵の戦史で脇役扱いだ。 しかしブラウ作戦が最初に考えられた時はこちらが本筋でスターリングラード は側面支援だったはずなのだ。 この本を読んでわかるのは、ソ連にとっても重要な油田なのでそれこそ熾烈な 争いがここで行われたことだ。(当たり前だが) なかなかこの戦いを詳しく書いた本が無いのでこれは貴重な資料だと思う。 ソ連軍がレンドリースされた英軍戦車の中ではバレンタインを好んだので 英軍の中では配備されなくなった後でもソ連向けだけに生産されたというような ちょっとした知識がうれしい。
トイレ、洗面台、お風呂、台所と、水周りのことならこれ一冊で事足りるくらい、内容が充実しています。
あらゆるトラブルを想定して、対処方法がイラストで説明されています。
なかなか知ることのない構造なども詳しく説明されているので、読んでいるだけでも「へぇ〜」と思うことがたくさんあります。
修理や調整に使う道具や部品に関しても細かく載っているので、ボルトとナットの区別もつかないような方(私です)でも、ホームセンターに行って迷うようなことはなさそうです。
単に水が漏れた、詰まった、というだけでなく、たとえばお風呂ならカビの除去、シャワーフックの位置、鏡の劣化、シャワーの水圧などまで、対処方法がありますので、読んでいけばどなたでも一つくらい使える情報があるのではないでしょうか。
もともとは、トイレからチョロチョロと流れる音が、聞こえるのを何とかしたいと購入してみたものですが、そういえば実家のシャワーの水圧が低いんだよなーなんて思っていた矢先トイレが詰まってしまい、この本を見ながら吸引カップとハンガーでなんとか詰まりを取り除いたところです。
トイレの水が流れた先がどういう構造になっているか分からなければ、ハンガーも奥に突っ込みようがありませんので。
こういう本はあまり見ませんので、一家に一冊あっても良いと思います。
オススメです。
国際政治学、特にロシア研究の学者が執筆した、ロシアの資源至上主義ともいえる政策を解き明かしたものである。少し前の著作であるが、今でも十分に通用する政策研究である。
内容は、「エネルギーは重要な戦略資源であり、ロシアにとって商業的、経済的に強力な取引手段であるばかりか、それを梃子として、政治・外交・安全保障の分野で重要な譲歩すら引き出すことが可能である。従って、エネルギー資源はロシア政府の手に集中させ独占的に管理する必要がある」ことを国家戦略として忠実に実行したプーチン政権のことが詳細に描かれている。具体的には、サハリン2やユーコスの乗っ取りやロシア天然資源の再国有化、KGB閥による利益の独占を事細かに解説した本である。
本当に国家戦略を純粋に徹底すると恐ろしいことになる好例でもある。ただ、天然資源が豊富に存在する国は単純にうらやましいとは思うものの、労せずして生み出される天然資源に頼っている間は、企業の熾烈な競争やテクノロジーの切磋琢磨が生まれるとは思われず、ある意味それほど怖くはないとも思える。ロシアはいつの間にソ連の時代と打って変わって、比較的単純な構図の国になってしまったのかとも感慨深いものがある。
甘ったるい邦題にだまされてはなりません。この作品は、週末、気楽に見て、心地よい涙を流してカタルシスを味わえる類の映画ではありません。ストーリーそのものは、孤独な人間同士のふれあいとして淡々と進んでいきます。しかし、この映画には、主人公ハンナの「秘密」という、とてつもない爆弾が潜んでいます。彼女の告白はいかなる同情も、慰めも受け付けない衝撃的なもの(例え薄々予想できようと)であり、それを聞くことは、大変な苦痛を伴います。彼女はまさに言葉で触れてはならないことを語るのであり、それでもすべてを語ってはいないのです。私は、正直、胸が引き裂かれそうな、ほとんど吐き気を伴うほどの悲しみと憤りを味わいました。
しかし、その彼女の「秘密」ゆえにこそ、映画としての問題が生じているように思われます。彼女の苦悩はあまりにも大きすぎて、生半可な救いの言葉も癒しの手も差し伸べられないように感じるのです。いかなる救済もありえないようにすら思えます。彼女に近づく男も確かに辛い経験を味わっていますが、彼女の苦しみの前には、それでも矮小に思え、役不足に感じるのです。「秘密」の重さと展開されるドラマとのアンバランスを解決できぬまま、映画はやりきれない思いを残し終わってしまいます。
にもかかわらず、これは多くの人が見なければならない映画であり、彼女の「秘密」は我々が、人間として直面しなければならない「秘密」です。人によっては、トラウマ的な記憶すら残しうる危険な映画です。しかし、それでもあなたが人類に絶望するか、希望を持ち続けるか真摯に考えたいなら、その判断の踏み絵となりうる映画(=「秘密」)なのです。
30歳代後半、シューティングは疲れる、RPGを買うのは気恥ずかしい、歴史好き、戦争モノが好き、シュミレーションが好き。
そんな人がこのゲームのターゲットユーザーだと思います。「戦い」はオマケで「兵站」がゲームの肝となるので、自分の戦略をもとに、コツコツと地道な作業をすることになります。
人によってこのゲームの評価は分かれるんでしょうね。
私は大好きです。
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