野菜や果物の種がすでに肥料や農薬漬け。
しかも、その種は一世代限り。
農家は種を種苗会社から買うしかない。
農家が自分で種を採ることを『自家採取』という。
自家採取で栽培するとは、日本、地域、各農家によってそれぞれ個性のある野菜ができる。
昔は地産地消が当たり前だった。
しかし、今、大量生産・無難においしいか(味の個性が少ない)・病気にかかりにくいか、が重要。
要は効率至高主義。儲けるために個性や味、安全は排除。
現実、自然栽培は長期的計画でしかなりたたないみたいですね。
10年以上。
この本を読んで、どれだけ行動に移せる方がおられるのでしょう。
僕も含めてほとんどの方は「自然栽培の食べ物って美味しそう!一回食べてみたい!」だと思います。
受け身、消費者目線ですよね。
今の日本に自然栽培の力はあまりに小さい。農薬会社、種苗会社、農協の前では。
僕ら消費者にできることはあるんかな?
家庭菜園野方法で悩んでいる私にとってバイブルになり得る本です。
とにかく永田農法(緑健農法)の本は一般向けではなかったです。そもそも播種の段階から注意深く育てるのが必要なのに、一般向けの本ではそれが省略されており、どだい“本当の”永田農法はできなかったといってはいいすぎでしょうか?この本では、お薦め液肥以外にカルシウムが必要との記述もあり、これでやっと「素人向き」永田農法が皆さんに伝えられると思います。私も四半世紀来の緑健農法の呪縛から逃れ、肩肘張らずにトマト栽培が出来ることを喜んでいます。
第1話:大地の赤 第2話:氷菓と恋 第3話:茶人といちご 第4話:手先の美 第5話:大豆とにがり 第6話:天然の魚 第7話:黄身と白身 第8話:ボクサーの苦しみ・前編、後編 を収録!この中では個人的に「国際目玉焼き会議」が印象に残ってます。もしこんな会議があったら面白いと思います。詳しくは、本書を読んでみてくださいね。
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